FACE OFF

毎日がスタート

合掌

2010年03月07日 23時41分19秒 | 私生活
お世話になった方が亡くなった。

告別式と納骨に出席した。

取引先のお通夜には何度も出席しているが
納骨まで出席したのは祖母以来で10年以上前の話。

葬儀屋で働く友人、知人が数人いるが
ああいう悲しい場面に毎日のように出くわしていると思うと
俺には無理だな、って思う反面、慣れてしまい、業務の一環と
割り切ってしまえるのかも知れないと、つと冷静に何人かの係員を見てしまった。
手術中に亡くなった患者を前に世間話をしながら後片づけをする看護婦のように。

過去の火葬は全て田舎での経験である。
田舎での火葬は実に小さな火葬場で、火葬炉は1つだけ。
お骨となって出てきた時は、ムっとした熱気がまだ残っており
故人も寝た姿そのままでありどこのお骨か判別できた。

今回、故人に対する思いもあるのだが、ここでは長くなるので
都内火葬場で感じた事を。

火葬炉が10もある大きな火葬場。
到着した時は既に5組がいて、それはまさに集団火葬場といった感じ。
田舎で経験したように、一族、またはその関係者だけという
1つまとまった感じの空間ではなく、すぐ両隣には他の故人の写真や
お棺があるワケで、少し覗く気になれば別の「仏様」さえ・・・

田舎での火葬場しか経験のなかった俺にはそんな空間が、
何か右から左への流れ作業みたいに感じたのと少し寂しささえ覚えた。
忙しく動き続ける都会らしく効率的に「処理」していると言うか・・・。

火葬後の納骨では、田舎の時みたく仏様が寝たままの姿かと思いきや
一柱が下半身、上半身とステンレスのケースに区分けされた状態になっていて
どこの骨かも良く分からないまま見知らぬ方と骨上げした。
喉仏や頭部は既に別のケースに取り除かれており、最後に係員が納骨したのだが
故人縁の方々が先に納骨場にいた事を思うと、おそらく我々が納骨場へ
集まる前にその方々が先に骨上げし、別のケースに分けていたのだと思われる。

ちなみに納骨後の余った細かいお骨は、その後専門業者が引き取り
希少価値な貴金属を探し出し、採取しているとの事。
世の中いろんな仕事があるんだなぁ、と。

故人の方、いろいろとありがとうございました。
コメント
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