麻雀部

「麻雀覚えた、麻雀！」

飛ぶ劇場には、
麻雀部なるものがあります。

北海道の刑務所から無事帰ってきた劇団員が、
北海道で覚えてきたそうで、
彼が出所した当時、麻雀出来るのはワシだけで、
２人打ちは勘弁だったので、
「ああ、そのうちね」
とやんわり逃げていた。
当時、ワシは半チャンで(麻雀の回数ね)月に２００～３００回ぐらい、時間にして２００時間弱、麻雀していた。
無理に劇団でする必要もなかったんでね。
それからしばらくして、麻雀の出来る人達が続々入部してきた。

「麻雀上手になった、麻雀！」

北海道の囚人仲間と全国を回る機会があったらしく(何やってんだろね)、
その時に仲間と麻雀して上手になったから飛ぶ劇でも麻雀しよう！
と言う事だった。
かくして創設された麻雀部。
初代部長には北海道から「アイヌ式麻雀(そんなものありません)」を引っさげて帰ってきた彼が就任した。

「麻雀もういい、結婚するから！」

あんなに麻雀、麻雀、ゆーてた部長。
フリテン部長って称号与えたら、
ユーレイ部員になったよ。
部長なのに、
フリテンなのにぃ！
なんかさ、
いつも、
いつも、
忙しい、
忙しぃ、
ゆーてさ、
結婚と麻雀を秤に掛けるなんて！

とんでもないよ！
鬼だよ！
ワシ。