の日記を書くはずであった。
んが!それより面白いことがあったのでそっちを書く。
小倉から、自宅劇場まではJRの普通列車に乗って45~50分、歩いて15分ほどかかる。とても辺ぴなところで、劇場の横には大きな池があってカエルがゲコゲコ鳴いている。
そんな所から観劇して帰っている最中、列車の中で突然、隣の座席の女性(20~25くらい)から「#$%%%’!」と声をかけられた。外国の方らしいく、日本語が聞き取りにくかった。どうやら、小倉までいくのか?何時につくのか?を聞きたいらしく、一緒に乗っていた藤本瑞樹(庭主宰)が、「コクラ、イク!、イッショ、イクー!」的な適当な対応をしていた。ワシはどこの国の人なんだろう?と思って、日本語で「中国人ですか?」とメモ帳とにらめっこしている彼女にきいたら、彼女は無反応(さっきまで日本語はなしていたのに)。「韓国人ですか?」と韓国語できいたら、すごい勢いで「そうだ!」と反応された。そんで、すごい勢いで韓国語しゃべりだした。早くてわからんが・・・。
ワシ、中途半端に韓国語ができるので中途半端に事情を聞いた。そしたら、小倉駅23:20発の大阪行きの高速バスに乗りたい、明日の朝、大事な試験が大阪である。小倉には何時につくのか?ということだった。その間、彼女はしきりに「ナカツ」という単語を、織り交ぜてくる。ワシはてっきり、大分県中津(ナカツ)市まで行った帰りに小倉まで戻り、それから大阪に行くのであろうと思っていた(いや、そうなのだが)。
なんだかんだしゃべっている最中、携帯で大阪行きの高速バスの時間を調べていた、藤本&今井(庭構成員)より、「23:20はないですねぇ~、22:40だけです」とブーッシットな報告が。ほかのバス会社で23:20があるのかも、とか考えたが、もし22:40だけだと間に合わない、乗れなかったらこの子どうすんの?状態。こりゃ、いよいよ詳しく事情を彼女から聞かなきゃいけなくなった。
妻に電話(JR車内です)。
妻(東京で旅行中)「もしもし?」
ワシ「車内での一件を話す。で、諸々詳しく聞きだして」
妻「ああ、はい」
ワシ、彼女に電話を渡す。
※妻は普通に韓国語ができる。たまに、韓国の劇団が公演に来たときには通訳したりする。
彼女も、彼女の携帯をワシに渡す。
電話には彼女のおばさんという方が。おばさんは東京に住んでいるらしく、日本語ができる。でも、電話が途切れてとても聞き取りにくい、おまけに彼女の携帯のバッテリーピンチ!とりあえず、ワシの携帯の番号を教えて電話を切る。切った途端に、ワシの電話(東京の妻)が戻ってくる。
妻曰く、
大方、ワシが聞き出した情報で正解。
それに加えて分かったことは、中津で明日試験がある。
なので、中津に行った。
中津に行ったら、中津違い。
大分の中津ではなく、大阪の中津だった。
大分の中津
大阪の中津
マジかよ!!!!!!
そりゃ、大阪に行かねば。
小倉駅について、高速バス乗り場について時間を調べると・・・やっぱり、22:40だけしかなく、それは出発していた。
どうするよ?と途方にくれてたら妻から電話、「朝一の新幹線に乗ったら8:43に新大阪につくよ」てことは彼女泊まり?んじゃあ、宿探しかぁ、なんて考えてたら、藤本が一台のバスを指差す。よく見ると「京都行」と書いてある!そうか!ありじゃないですかぁ!
バスの運転手さんに、この韓国娘をどうか大阪まで送り届けてくれんですかと懇願する。運転手さんは、枚方で降りれば大阪まで30分くらいだから、枚方で降ろしてあげるよ。と韓国娘に優しく語り掛ける(韓国娘には通じていない)。
枚方までは何とかなった!
問題はここから!
ワシは彼女が持っている紙に、
「韓国人です」 ※見た目が韓国人ぽくなかったから
「大阪の中津に行きたいです」 ※また戻ってきたら大変だから
「枚方→大阪(中津)行き方」
と殴り書き、バスを降りたらこれを人に見せなさい!と説明した。
京都行きのバスは珍客を乗せたため数分遅れで出発していった。
一仕事を終えた気分で、藤本さんと小倉の駅前で缶ビールを買って祝杯をあげようとしたら、おばさんから電話が。
おばさん「彼女、京都行きに乗りましたよね?」
ワシ「はい」
おばさん「あの子、神戸に行くって言っているんです」
ワシ「え?」
おば「京都ですよね?枚方ですよね?」
ワシ「大丈夫ですよ、運転手さんに説明しましたから」
おば「そうですか・・・携帯電源切れちゃったんですよ」
大丈夫か?韓国娘!!
13時過ぎおばさんから電話がありまして、無事に試験を受けれたとのこと。
よかった、よかった、大分にいなくて。