恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

美緒に似た子~その1

2015-04-11 06:45:22 | アリサ

最近、アクセス数もランキングも大幅に下降中で、このままフェードアウトしてもいいかなと思ってたんですが…。

 

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

美緒に似た子~その1


〈譲二〉
見合い相手と別れ、街の雑踏の中を進む。

なんだか、もやもやしていた。

行き当たりばったりに見つけたバーで酒を飲み、外に出てぶらつく。

まだ、帰りたくない。



駅の電光掲示板をぼんやり眺めていると、声をかけられた。


???「ねえ、今ひま?」


振り返って驚いた。

美緒? いやいや、違う。

その子は濃い化粧とちょっと飛んだファッションを身につけていたが、美緒にどこか似た女の子だった。

思わず見とれた俺のことを勘違いしたのか、彼女はにっこり微笑んだ。


☆☆☆☆☆


結局、彼女に誘われるまま、ホテルに入った。

ドアを閉めると彼女はにっこり笑って手を出した。


女の子「先払いね。やり逃げしようとする男がよくいるから」


俺は言われるままに金を払い、彼女はそれを財布にしまった。


明るい場所で見ても、やはり美緒に似ている。

もちろん、二人を並べたらそっくり、というレベルの似方ではない。

しかし、ちょっと微笑んだ笑顔、俺を見上げる時の顔の傾け方など仕草はどこか美緒を思わせた。


俺は無言で彼女を抱きしめるとキスをした。

…、やはり、美緒とは少し違う。彼女の付けている香りも美緒とは違う。

それでも、何度もキスを繰り返し、それはどんどん深くなる。


女の子「…ん、…ふうっ、…待って…」


彼女は俺の腕から逃れようともがいた。


譲二「…ごめん。息苦しかった?」

女の子「ううん…。大丈夫。でも、あんた変わってるのね? 」

譲二「そう?」

女の子「だって、大抵の人は私としたいだけで、キスなんて全然せずに終わることもよくあるもん」

譲二「もしかして、キスはカレのためにとってあるの?」


彼女は自嘲気味に笑った。


女の子「まさか…。カレがいたらこんな仕事してないよ」

譲二「そっか…。そうだね。…俺とキスするのは…嫌?」

女の子「ううん。そんなことないよ…。今日は本気で盛り上がれそうかも…」

彼女はそういうと可愛らしい顔で見上げた。


その2へつづく

 



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