恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

揺れる心~その12

2016-06-26 07:03:59 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


揺れる心~その12


〈百花〉


譲二「いらっしゃい」

玲「いらっしゃいませ~」

桃護「いらっしゃい、みんなどうしたの?」


私達が店に雪崩れ込むと同時に3人が挨拶してくれた。



竜蔵「いつものクロフネだ」

剛史「従業員は多いけど」

春樹「そうだよね。今まではジョージさんだけだったのに」

一護「人口密度多くね?」

譲二「でも満席の時の忙しさとか考えたら、このくらいいてもおかしくはないんだよね」

百花「それにこの前から忙しい時は桃護さんと2人だったから、玲さんが増えただけだよね」

玲「も~『玲』って呼んでって言ってるのに、百花ったら」

百花「え~、でも、それは…」


(いくらなんでも年上の男性を呼び捨てにはできないよ)


一護「…『百花』?」

一護くんが眉を寄せて玲さんを睨みつける。


理人「ちょっと、僕たちの百花ちゃんのこと、呼び捨て?」

玲「別にいいじゃない、減るもんじゃなし」


玲さんは私を切れ長の目で見つめると妖艶に微笑んだ。


(うわ~何だかゾクゾクする…綺麗な人だものね)


一護「で、結局どういうことになったんだ?」

春樹「有栖川さんもクロフネで働くことになったの?」

百花「ハルくん、えっとね…」

玲「ハルくんも、『玲』でいいからね!」

春樹「あ…はい、ど、どうも」


ハルくんがちょっと頬を染めている。


そっか…。

玲さんにあの目で見つめられたら、男の人でもドキッとするんだ…。



譲二「百花ちゃん、俺から説明するよ」


譲二さんはみんなを見回すとこう宣言した。


譲二「クロフネを、俺と玲さんでシェアカフェにしようと思うんだ」

一護「シェアカフェ?」

その13へつづく



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