恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

いつまでも~その1

2016-11-01 06:14:41 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

譲二の勝手に3年後編も今回で完結です。


☆☆☆☆☆

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


いつまでも~その1


〈百花〉
今は放課後、ランチルームで芽衣や涼とお喋りをしている。

来週の予定を立てるのに、手帳を眺めていて気がついた。

譲二さんがクロフネに帰ってきて、あと少しで三ヶ月になる。


(色々あったけど、2人で暮らせるようになって本当に幸せだな)

(これって、実家のお仕事をしながら、クロフネの営業も頑張ってくれている譲二さんのお陰だよね)


ふっと笑みをこぼしたのを涼に見咎められた。


涼「ナニナニ~? 百花ったらニヤニヤして…」

百花「ニヤニヤなんかしてないよ」

芽衣「してるよ~。何かいいことでもあった?」

百花「譲二さんがクロフネに戻ってきてもう三ヶ月だなぁって思っただけ」

芽衣「そっかー。一緒に暮らすようになってもう三ヶ月になるんだ」

涼「そう言えば、『もうすぐ譲二さんと暮らせる〜』って、百花ったらルンルンだったよね」

百花「え~、そんなにルンルンだった!?」

涼「だったよね?」

芽衣「ね~」


芽衣と涼はからかうように私の顔を覗き込む。



♪~

百花「あ、メール。ちょっとごめんね」


(お母さんからだ!)


『百花、元気にしてる?


譲二くんとは上手く行ってる?

実はお父さんの仕事の都合で、来週から一週間くらい日本に帰れるようになったの。

それでね、お父さんにはまだはっきり言ってないんだけど、譲二くんがあなたの恋人になって3年にもなるし、日本に帰った時に譲二くんとも、ちゃんと挨拶をした方がいいと思うの。

譲二くんは、時々もらうメールでも、あなたとのことを真剣に考えてくれてるみたいだし。

譲二くんなら心配は何もないんだけど、挨拶だけはちゃんとしておいた方がいいと思うのよね。

正確な日程が分かり次第、連絡します。

                            良子』


(お父さんとお母さんが日本に帰ってくる!)


嬉しいけど、譲二さんと挨拶するって…。

そういえば、譲二さんと恋人になってから、ちゃんとお父さんたちに挨拶をしたことはなかったっけ。

お父さんは譲二さんのことを信頼してるみたいだから、まさか反対したりはしないと思うけど…。


芽衣「百花、何のメールだったの? いい知らせでもあった?」

涼「読みながら目がキラキラしてたよ、もしかして譲二さんから?」

百花「ううん。お母さんからのメールだった。来週一週間くらい日本に帰って来るって」

芽衣「ほんと?! 百花! 良かったね」

涼「うわっ! 良かったじゃん、久しぶりなんでしょ?」

百花「うん」


芽衣も涼も自分のことのように喜んでくれた。

 

その2へつづく



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