恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

愛人になって~その7

2015-05-09 07:43:00 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

愛人になって~その7


〈アリサ〉

ジョージは仕事の休みを滅多に取らないが、月に一度だけ休みを取る。

その日は午前中に一人でどこかへ出かけて行った。

あたしがどこへ行くのか尋ねても曖昧に笑って誤魔化すだけだ。



そんなとき、あたしはジョージに信頼されてないのだと寂しくなる。

帰ってきたジョージは疲れて悲痛な顔をし、食事もとらずに自分の部屋にこもる。

それから3、4時間は籠ったままで出て来ない。



そして、夕方になると部屋から出てきて、いつもの穏やかな顔であたしを夕食に誘ってくれる。

そんな時は外に食べに出ることが多かった。

その後はホテルに泊まったり、ジョージの部屋であたしを激しく抱いた。


あたしは勝手にその日はミオとかいう女の月命日なんだと思うことにした。

きっとジョージは元恋人の墓の前で涙をながし、部屋にこもっては落ち込んでいるのだろう。

そして、夜にはその女の身代わりのあたしを抱く。


そう考えると辻褄があった。



あたしはそのミオという女に心の中で毒づく。

あんたなんか、お墓の下で歯ぎしりでもしてるがいい。

今のジョージはあたしのものなんだから。

少なくとも、あんたとジョージの間にはない未来をあたしとジョージは持っているんだよって。



ああ、ジョージのことをもっと知りたい。

あたしにもっと色々話してくれたらいいのに…。

考えてみるとジョージはあたしに当たり障りのないことしか話してくれない。


その8へつづく

 



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