恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

クロフネハロウィン~譲二の場合~その6

2016-10-29 06:30:42 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

 

手抜き(>_<)昨年の記事の再掲です。

 

(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)

吉恋本家の番外編、『クロフネハロウィン』には譲二編がない。

だから、譲二編を自分で作ってみた。

高校時代で、付き合い始めて間がない頃。

この設定は他のルートと同じ。

(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)


クロフネハロウィン~譲二の場合~その6

ハロウィン当日になった。

開店前に、剛史くんが作ってきた飾り付けを、壁に飾っていくのを私も手伝った。

高いところは主に剛史くんが貼っていくけど、下の方を抑えたり、低いところは剛史くんの指示通りに貼っていく。

壁から離れて眺めると、なかなかうまく飾れたと思う。


ジャック・オ・ランタンは、前日に譲二さんと一緒に顔を繰り抜いてあった。

かなり重たいそのかぼちゃを、剛史くんは軽々と持つと店で一番目立つ飾り窓に置いた。


百花「このろうそくに火を入れたら見栄え良くなりそうだね」

剛史「そうだ、…これを乗っけるのを忘れるとこだった…」


剛史くんが取り出したのはモールと画用紙、金の折り紙で作った王冠だった。


百花「すごい~! これ、剛史くんが作ったの?」

剛史「ああ。マスターに聴いたジャック・オ・ランタンの話を思い返してたら、ちょっとこいつが可哀想で、王冠くらいかぶせてやれって思ったんだ」

百花「そうだね。悪魔を騙したとはいえ、この世とあの世の間を永遠に彷徨い続けるというのは可哀想だものね」


譲二さんが私たちの飾りを見に来た。


譲二「ああ、なかなかジャック・オ・ランタンも立派になったじゃないか」

百花「マスター、お料理の方はもう出来たんですか?」

譲二「うん。リュウが色々と野菜を使ったメニューを考えてくれて、なかなかいい出来だよ」

竜蔵「作ったのは主にジョージだけどな」

一護「マスター、クッキーの置き場所はここらでいいのか?」

譲二「ありがとう、一護。うん、その台の上ならみんなに選んでもらえるからね」


一護くんはもうヴァンパイアの仮装をしている。


百花「一護くんはヴァンパイアなんだ」

一護「おう、お前も襲われないように気をつけろよ!」


一護くんは長い爪と牙を見せて近寄って来る。

私が笑いながら、逃げていると、ハルくんも魔法使いの仮装で、奥から出て来た。


百花「ハルくんは魔法使いなの? とっても似合ってるね」

春樹「ありがとう」

百花「子供の時のパーティーでは王子さまだったのにね」

春樹「ああ、そう言えばそうだったね」

理人「ハルくんを王子様にしたんじゃ、いつも通りのイメージのままだからね。ちょっとひねってみたんだ」


りっちゃんの声に振り向く。

あれ? この女の子は?

りっちゃん?


百花「りっちゃん…、それもしかして、アリスなの? 不思議の国の…」

理人「そうだよ~。色々と事情があってね。ね? いっちゃん」

一護「俺に女装をさせようなんて百万年早え~んだよ」

剛史「もしかして、一護に女装させようとしてたのか?」

理人「そうだよ。だけどいっちゃんに先にヴァンパイアの衣裳を取られちゃった」


みんな一斉に吹き出す。


理人「もう! みんな、好きに笑うといいよ…。それより、リュウ兄もタケ兄も早く着替えてきてよ。もうすぐ開店だよ!」

理人「それと、百花ちゃんも…あれ?百花ちゃんの衣裳は? マスター?」

譲二「ああ、百花ちゃんのはもう百花ちゃんの部屋に置いて来てあるから、自分の部屋で着替えてくるといいよ」


譲二さんはそう言いながらにっこり笑った。


百花「いつの間に?」

理人「百花ちゃん、楽しみにしてるからね?」


(ああ、あのメイド服着ないといけないのか~)

(可愛いけど、ちょっと胸とか開いているし、スカートも結構短いんだよね)


(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)


自分の部屋に入ってみると、正面に今日の仮装用らしい衣裳が吊ってあった。


(あれ? でもこれ、この間のメイド服じゃない…)

(だけど、これ以外にはないから、これを着ていけばいいんだよね?)


(▼∀▼)†その7へつづく



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