恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

譲二さんの愚痴(一護エピローグ2話)~その4

2015-06-30 08:00:06 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護エピローグ2話)~その4

みんなで百花ちゃんの相談にのっていた時、一護が現れた。


一護「なんだよ…。みんなで楽しそうだな」

百花「い、いっちゃんっ。これはね!」

一護「…さっきのこと、気にしてたのは俺だけみてーだな」

百花「いっちゃん!」


一護はそのまま、すぐにクロフネを出て行ってしまった。

あ~あ、何してんだよ…一護。


譲二「なんか…前にも似たようなことあったよねぇ…」


俺はため息をついた。

百花ちゃんは、もうただただオロオロしている。


百花「ど、どうしようっ」

春樹「佐々木、とにかく落ち着いて。もう明日だし、一護に渡すハチマキを先に作っちゃおう?」

百花「う…うん」

春樹「一護は、このあとはお祭りの準備で忙しいだろうから、明日朝一で、そのハチマキを渡して、ちゃんと話をしなよ」

百花「そう…だね」


茫然自失な百花ちゃんを慰める。


譲二「百花ちゃんが心をこめてメッセージを書けば、必ず一護にも伝わるはずだよ」

理人「そうそう。絶対に大丈夫だから!」

剛史「クヨクヨすんなよ、百花!」

竜蔵「一護がへそを曲げるなんて、いつものことじゃねえか。心配し過ぎだ」

百花「う、うん…」


俺たちに励まされて、百花ちゃんも覚悟を決めたようだ。

百花ちゃんは「みんなに見られると書けないから」とハチマキを持って自分の部屋に上がった。

百花ちゃん、頑張れ!

一護にちゃんと気持ちが伝わるといいね。

彼女の後ろ姿に心の中で語りかけた。


一護エピローグ2話 終わり




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