恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

怪談in吉祥寺恋色デイズ:エピローグ

2015-08-18 07:42:19 | 吉祥寺恋色デイズ

 

これは昨年の8月にupしたお話の再掲です。
去年からブログに来てくださっている方、もう読んだよ~って方はごめんなさい。

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エピローグ

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タケの話も終わり、電気をつける。
なんだかんだ言いながら、みんなホッとしてるみたいだ。


譲二「夜も遅いし、ここを片付けて寝る準備しようか」

春樹「このトイレットペーパーの切れはしは?」

剛史「ああ、塩と一緒にトイレに流せばいい」

理人「マスター、塩だって」

譲二「はい、はい」

春樹「切れはし…7枚あるんだけど…」

竜蔵「俺たち7人いるんだから7枚あってちょうどなんじゃねぇか?」

百花「あ?」

 百花ちゃんが驚いた顔をする。

 その時、俺も気付いた。

 俺たちは7人だが、肝試しは俺と百花ちゃんがペアだったから、切れはしの数は6枚でないと数が合わない。

一護「マスターたちが2枚持って帰ったんじゃねぇのか?」

百花「そんなことしてないよ」

竜蔵「え?どういうことだ?」

理人「肝試しに行ったのは6グループなのに、切れはしの数は一つ多いってこと」

春樹「誰か2枚持って帰ったヤツがいるんじゃないの?」

一護「そんなことしてねぇぞ」

剛史「俺もしてない」

竜蔵「何枚持って帰ってもよかったのか?」

理人「リュウ兄、そんなわけないよ」

譲二「まあ…、こういうことは深く追求しない方がいいから…。肝試しらしいオチがあったってことで…」


 切れはしは塩とともにトイレに流され、どこで寝るかが問題となった。

 百花ちゃんが1人で寝るのが怖いと言い出したので、雑魚寝することになったが、その部屋割りが揉めに揉めた。

譲二「じゃあ、こうしよう。
百花ちゃんは自分の部屋のベッドで寝る。
後の人間は俺の部屋と一階のソファーに別れる。
俺と百花ちゃんの部屋のドアは開けておくから、怖くないだろ?」

百花「それなら怖くないかも…」

理人「えーっ、百花ちゃんと同じ部屋で寝たい。いてっ」

一護「お前と一緒じゃあぶねぇだろ」

理人「いっちゃんだって一緒に寝たいくせに…」



 結局、一階で寝てもいいというヤツがいなかったので、俺のベッドで2人、床にゴザを敷いた上に4人が寝ることになった。

 これも揉めたが、6人の中では細身なハルとりっちゃんがベッドの上、あとの4人が下に寝ることになった。


電気を消した後も

「ああ、寝苦しいな…」

「こっちによって来るなよ」

「誰だ俺の足の上に足を乗せたヤツは?」

しばらくこんな呟きが聞こえたが、やがて微かな寝息の音だけになった。


『怪談in吉祥寺恋色デイズ おわり

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 時短肝試しは私のオリジナルではありません。

 以前、ネットで見つけたのを覚えていて、使ってみた。ググれば出てくるんじゃないかな?

 最後のペーパーの切れ端が一つ多かったというオチもそこにありました。

 私は、まだやったことはないけど、肝試しと名前がつくだけで、ちょっとドキドキするよね。



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