恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

揺れる心~その2

2016-06-16 08:01:58 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


揺れる心~その2


〈百花〉

桃護「実のところ、俺が百花ちゃんと仲良くすると機嫌が悪くなるのは、マスターだけじゃなくてね」

百花「え?」


桃護さんは可笑しそうに言う。


桃護「『百花に手を出してないだろうな』『百花に馴れ馴れしくするな』ってうるさいのが約一名」

百花「それって…。もしかして、一護くん?」

桃護「自分の休憩時間の度に俺にメールを送りつけてくるんだよね」


桃護さんに送るメールを打ち込んでいる一護くんの姿が思い浮かんで、私は吹き出した。


桃護「アイツ、本当に昔から変わらないよね。百花ちゃんは一護の恋人でもないのにね」



その時、チャイムが鳴ってドアが開いた。


桃護「マスターかな?」


その声に私も期待して振り向いた。


理人「こんにちは」

桃護「いらっしゃい」

百花「あ、りっちゃん…いらっしゃい」

理人「あー、今百花ちゃん、あからさまにがっかりしたでしょ?」


気持ちを言い当てられて焦った。


百花「そんなことないよ…」

理人「どうせマスターが帰ってきたかと思ったのに僕だったからでしょ?」

百花「…」

桃護「アハハ、りっちゃん、百花ちゃんをいじめるのはそれくらいにしてあげてよ」

理人「僕は百花ちゃんをいじめたりしてないよ。反応が可愛いからからかってるだけ」


りっちゃん、それあんまり変わらないんじゃ。


百花「りっちゃんは何を飲む?」

理人「えっと…カフェオレ…出来る?」

桃護「もちろん」


またチャイムが鳴って、誰か入ってくる気配がした。


今度こそ。

期待を込めてドアの方を見た。



???「ちょっといいかしら?」


譲二さんじゃない…。

ちょっとがっかり。

 

 

その3へつづく



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