恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

すれ違い~その6

2015-07-19 06:36:51 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉紅一

昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。

up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。

昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)

本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。

でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)

☆☆☆☆☆
すれ違い~その6

〈百花〉
メールを確認してみると、譲二さんは『行き違いになったみたいだから、クロフネに帰って待つ』ことにしたらしい。

慌てて電話をかけると、今度は譲二さんに繋がらない。



とりあえずメールを打ち始めた時、上司に声をかけられた。


上司「佐々木さん!まだ帰ってなかったのね。丁度良かった!」


茶堂院グループに渡す書類に漏れがあって、それを今日中に届ける必要があるという。


上司「だけど、みんな帰った後で…。佐々木さんが残ってて、良かったわ」


届け先はクロフネとは逆方向なので、ますます遅くなってしまう。

私はため息をついた。

譲二さんも移動中かもしれないので、携帯を忘れていたこと、仕事を頼まれたのでクロフネに行くのはかなり遅くなることだけメールした。


☆☆☆☆☆

書類を届けて出ようとすると呼び止められた。

???「佐々木さん!」


振り返ると紅一さんが立っていた。


紅一「佐々木さんがなぜここに?」

百花「書類を届けに来たんです」


私が使いで来たことを話すと、紅一さんは車で送って行こうと申し出てくれた。


百花「でも、悪いですし…」

紅一「俺ももう帰るところだし、もう遅いから」


私は思い切って頼んでみた。


百花「あの……もし送ってくださるなら、クロフネに送ってもらっても構いませんか?」

紅一「譲二のところへ?約束でもあるのか?」


私は譲二さんが迎えに来てくれたのに、すれ違ってしまったことを話した。

長い話だったので、話しながら駐車場に向かい、紅一さんが運転する車の中でやっと話し終わった。

ちょうどメールが来たので確かめると譲二さんからだった。

『メールありがとう。
急な仕事なら仕方ないね。
俺は今クロフネに着きました。
遅くなるようだったら、無理せず明日来てくれてもいいからね。

連絡待ってる。

                            譲二』


私はもう耐えられなくて、すぐに電話した。

百花「譲二さん?」

譲二『もしもし、百花ちゃん? 仕事はもう終わったの?』

百花「はい。ごめんなさい。せっかく迎えに来てもらったのに、連絡できなくて、私…」

譲二『そんなこと気にしなくていいよ。それより、声を聞いて安心した。メールにも書いたけど、もう遅いから無理して今日来なくてもいいからね』

百花「いえ、今、紅一さんに送ってもらってるので」

譲二『え? 兄貴に?! どういうこと?』


私は紅一さんに尋ねる。


百花「あと、どのくらいで着きそうですか?」

紅一「そうだな、あと15分くらいかな…」


その7へつづく



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