恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

すれ違い~その3

2015-07-16 08:43:50 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉紅一

昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。

up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。

昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)

本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。

でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)

☆☆☆☆☆
すれ違い~その3

〈百花〉
紅一さんと別れたあと、自分の部屋に入ると、テーブルの上に焼き菓子の箱とメモ書きがあった。

『百花ちゃんへ

買い物ついでに近くに来たので、部屋に寄ってみた。
しばらく待っていたけど、帰って来ないようだからもう帰ります。
お菓子は職場の人達とでも食べてください。

               愛をこめて    譲二』


譲二さん、来てくれたんだ…。

メールでもしてくれたらよかったのに…。

携帯を見ると、メールと着信が数件入っていた。

マナーモードを解除するのを忘れて、気づかなかったのだ。

さっそく譲二さんに電話を入れた。


百花「もしもし、譲二さん?」

譲二『もしもし…、もう部屋に帰ったの?』

百花「ごめんなさい。電話もメールも気づかなくて…」

譲二『うん…。俺が突然よったからさ…。近くに行ったから会えたらいいなくらいに思ってのことだから』

百花「本当にごめんなさい」

譲二『そんなに謝らなくても…。それより明後日は休みだったよね?』

百花「はい。だから、朝からクロフネに行けますよ」

譲二『朝から?』


譲二さんが何を言いたいのか分かって、私は真っ赤になった。


百花「いえ…、明日お仕事が終わり次第、クロフネに行きます」

譲二『ハハ、明日は早めに店を閉めて、俺が迎えに行くよ』

百花「そんな…譲二さんに悪いから…」

譲二『俺に行かせて…。悪い虫がつかないか心配だし、俺自身が百花ちゃんに早く会いたいからさ…』


あとは電話で伝えられるだけの愛の言葉が互いに繰り返され…電話を切ったあとはしばらく放心状態だった。

(そういえば…紅一さんと一緒に仕事をするようになったこと言い忘れちゃった…)


明日会ったときに言えばいいと思い直して、明日は何を着ようかという楽しい悩みに気持ちは移った。


その4へつづく



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