恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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譲二さんが帰ってきた!!~その2

2016-02-24 07:55:41 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


譲二さんが帰ってきた!!~その2


〈百花〉
譲二さんが帰ってくる予定の前の日。

クロフネのドアを開けて風通ししながら掃除をしていると、ドアの向こうから懐かしい声がした。


譲二「ただいま、百花ちゃん」


信じられない気持ちで声をかける。


百花「…譲二さん?」

譲二「うん」

百花「ほんとに…?」


帰るのは明日だと言ってたのに…。


譲二「おかえりは言ってもらえないのかな?」


譲二さんが優しい瞳で笑っている。


百花「おかえりなさい…おかえりなさい、譲二さん!」


私は嬉しくて譲二さんに駆け寄って抱きついてしまった。


譲二「ただいま、百花ちゃん」


譲二さんはしっかり私を抱きとめると優しく微笑んだ。

しばらく見つめ合って…。


百花「…でも、どうして…? 帰ってくるのは明日じゃなかったんですか?」

譲二「敵を欺くにはまず味方から、って言うでしょ」

百花「え? 敵って…?」


その言葉に面食らい、問いかけようとする私の唇を優しくキスで塞ぐ。

思いがけないキスに息があがってしまい、私はもがいた。


百花「…じょ…譲二さん…」

譲二「やっと帰って来れたんだから、百花ちゃんを補給させてよ」


吐息が耳にかかる。


譲二「…寂しかった?」


くすぐったさに身悶えしながら答える。


百花「そんな聞き方、ずるい…寂しかったに決まってるじゃないですか…」


譲二さんの胸に顔を埋めてそっと問いかける。


百花「…譲二さんは?」

譲二「百花ちゃんも、その聞き方はずるい…」

百花「え?」


ドキドキしながら答えると、譲二さんは私の前髪にキスを落としながら言った。


譲二「俺のほうが…寂しかったって…知ってて言ってる?」


そして、鼻先から唇へと譲二さんの唇が降ってきて、この前会った時のような深いキスを何度もされたのだった。

 

その3へつづく