現状報告

昨日から新しい職場。

最初の3日間は先輩・同僚がアシストしてくれる。でも今日はほぼ独り立ち。多少なりとも経験があるので扱いも若干適当。本当の新人さんほど手取り足取りってことでもない。

今日は4名を担当。ふたりががん患者さん、ひとりは腹水、もうひとりは足の蜂窩織炎。蜂窩織炎の人は今日退院。

言い方に語弊があるかもしれないけど、病院って感じがした。みんなしっかり病人。リハビリ病棟に来る人は基本病気やケガの状態がが落ち着いているので、グッタリしている人はそんなにいない。具合が悪そうな患者さんを見て、自分の無力、無知識を実感。

リハビリ病棟が患者さんのパーソナルケア（シャワーや清拭、排泄など）に重きを置く一方で、こちらはまず病状の改善が先。もちろんパーソナルケアも大事だけどそれは二の次。看護師たちも率先してシャワーをしようという人はいない。それは様々な点滴や検査が次々あるからとはいえ、まぁやりたくないんやろうなって感じはする。実際シャワーに仮に20分かかったら、その間に他の患者さんの容態が変わってるとか、新しい薬がオーダーされてるとかあるもんね。そういう意味で時間がないってのは少し理解できる。

ひとりの患者さんに対し、いろんなチームが診察に来るのも新鮮。

食道がんの患者さんは胸水で左の肺が潰れており、消化器化、呼吸器科、がん科、放射線科チームがやってきて、それぞれに医療方針を示していった。

もうひとりの新たに食道がんが見つかった肝臓がんの患者さんにはがん科、消化器科、消化器外科、緩和ケアチームが回診していた。

それらの看護記録を読んで、最終的な治療方針を理解して申し渡しをしなくてはならないだけど、情報量が多くて消化し切れず、どっちらけの申し渡しになったわ。

知識がないゆえに理解できないことも多々。それらを学ぶために来ているとは言え、まぁ凹むわね。

スタッフのほとんどは良くしてくれる。

面白いと感じるのは、正直私より経験値の少ない人もいるんだけど、病棟には長くいるので先輩風をビュービューに吹かせる人たち。特にに若い人に多い。これがマウントってヤツか…と思いながらハイハイと聞いている。助けてもらってるのは事実。実る程首を垂れる…精神で過ごすことにしている。

何年も前にこの病院で働いたことがある。なんか徐々にその時の感覚を取り戻している感じ。まだ2日目なのでなんとも言えないけど、今日は楽しいと思えたし、もっといろんなことを知りたいと思った。とりあえず半年間は頑張りたい。

あ、あと病棟が非常に散らかっている。ヴァイタルの機械は使ったら使いっぱなし。終わったらコンセントには刺せよな。薬箱もぐっちゃぐちゃ。よくこれで投薬ミスが出ないよね。患者さんのサイドテーブルも無駄なものが山積み。ベッドの周りも転倒の危険でいっぱい。今日は4人部屋のど真ん中にスプーンが落ちていた。朝イチでそうやったから、おそらく昨夜の夕食の後からその状態。誰が拾うか観察してたけど誰も拾わないので片付けた。どうせ焼石のに水だろうけど、こういうところの意識改善に貢献できればと思う。

何かと忙しいので時間はあっという間に経つ。それはありがたい。でも早起きはきついね。

明日も早い。もう寝ます。