華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪10年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

素敵なシフト

2017年04月12日 22時32分52秒 | Weblog
今日も仕事は午後からで朝はのんびり。

シドニーに住むD友達がうちの近所に来たからとやってきたので、園芸店に隣接しているカフェで朝ごはん。この人は個人商店をやっていて、うちの近所(といっても車で30~40分ほど離れている)にもお客さんを抱えており、こうして時々やってくる。我が家はいつも2人で過ごしているので、お客様がくるのは大歓迎。
楽しい時間を過ごして、お昼前にお別れ、帰宅した。それから課題をほんの少しだけやって、準備して仕事へ。

今日もやっぱりポート3。昨夜の女性患者さんの暴走はすでに全員のスタッフに知れ渡っていた。今日もまた同じような時間を過ごすのかしら?と憂うつな気分。直接の担当は外れたので、なるべく部屋に近寄らないように過ごしていた。
しかし。
シフトも半分が過ぎた頃、たまたまその女性の病室の前で作業をしていたら「看護師さん」と声をかけられた。仕事である以上拒否はできない。一瞬の間に腹を決め、笑顔を保ち「どうしましたか?」と病室へ入った。

そしたら。

「私の名前は○○と言います」。

は?と思ったけど、向こうが名乗ったし、昨日はまともに自己紹介もできなかったので、私も名乗った。そして何を言うのかと思ったら「昨日はごめんなさいね」。

骨折をしてからというもの、ストレスが溜まりまくっていた。どんな小さなことも他人に頼らないとできないことがつらかった。痛みもひどいし、また痛み止めをもらうとき毎回名前を聞かれるのも、すごく嫌だった(移民であるがゆえ、自分の名前が嫌いなんだそうな。詳しい理由はわからない)。それが昨日爆発してしまった。本来の私はこんなんではない…というようなことをツラツラ。
とにかく。
きちんとした謝罪を受けた。もちろん私はその謝罪を快く受け入れて、これからは一緒に頑張って良くなっていきましょうねと笑顔で会話終了。

たった一晩で何があったんやろう?

わが病院に来てから2週間ほど経ち、ずーっとスタッフに対して悪意のこもった態度しかとってこなかった。昨日爆発して溜まっていたガスを出し切ったってことなんかな?
何にしても喜ばしいことこの上ない。こちらも患者さんを無視したいわけではない。こうやって友好的に看護ができる方が何倍もマシに決まっている。このおかげで憂うつな気持ちが一気に楽になった。それどころかとてもいい気分。残りのシフトも機嫌よく作業を続けることができ、そして無事に終わらせることができた。やれ、うれしや。

そういえばもうひとつ。
今日、久しぶりに尿道カテーテルの挿入をやった。
私立病院時代に数回やったことがある程度で、最後にしたのはおそらく2年以上前。公立病院ではなかなか機会がない上に、教育係から「やってもいい」というお墨付きをもらわないとやってはいけないことになっている。
しかし今夜は、フロアにいた正看が2名で、そのうち1人は新人さん。チームリーダーができるはずだけれど、私に「やらない?」と言ってきた。お墨付きがなくてもやっていいから、と言われたのでもちろん引き受けた。こういう言い方はなんやけど、練習しないと腕が錆びる一方やからさ。

覚えてしまえばなんてことはないんだけど、尿道カテーテルの挿入は専用の備品等を準備しないといけないし、またばい菌を移さないように挿入する技術も必要とされる。久しぶりだとこれらをすぐに忘れてしまう。数年前に教えられた記憶をフル回転で思い起こし、無事に最初の挿入で成功した。超嬉しい。小さくガッツポーズ。

こんな風にいいことが続いた一日となり、いい気分でシフトを終えた。嫌な感情でいっぱいだった昨夜のことを考えたら、今日はなんて素敵な日なのかしら。

帰宅。
家の方はドラマなし。今週末は生誕祭というキリスト教系のお祝いの日がある。詳しいことはわからないけど、どこかに隠された卵の形をしたチョコレートを見つけて食べるものらしく、Dがそれらを買っていろんなところに隠していた。でも私のノリが悪いので盛り上がらず(そもそも生誕祭が何かわからん)。Dも多分チョコレートが食べたかっただけじゃないのかねぇ?

明日も午後シフト。午前中は課題をやらないと。そろそろマジでやばい。今度の論文はちょいと長めだからさ。明日中に必要な資料を集めてしまわなければ。
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