食いしん坊ケアマネ の おたすけ長屋!

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怖くて哀しい話

2009-11-09 | 中年男
今日はお休みでした。


私はほぼ週休二日ペースなのですが、今月は平日の休みが多い。
というわけで、今日もいつもの「平日休コース」のように、朝からマッサージの後、歯医者に行きました。

歯医者で先月末に縫い合わせたハグキの抜糸をしたのですが、聞いて改めてビックリ、私はハグキを七針も縫っていたのです。

けっこうコワイですよ、ハグキで七針って。
また、抜糸がイタイんですよ。私は比較的痛みには我慢強いほうだと思いますが、ひと針分の糸を抜くたびに体がピクンと動き、全部抜いたときには涙目になってしまったのでした。


さて、歯医者の待ち合いで、これもいつものように『週刊文春』を手に取りました。

開いて、「オッ」と思いましたね。今週号の大特集は、れいの「連続結婚サギ怪死事件」なのでした!
「これ、読みたかったんだよなア!」と内心で思いながら、貪るように読んでしまいまいましたよ。
ここんところ何であれ「ムサボリ読む」なんてこと、めっきりなくなってましたけどね。

私は「自分の名前をしばらく呼ばないでくれ…」と思っていたのですが、今日に限っていつもよりやや早く呼ばれてしまいました。まだ三分の一くらいしか読んでないのに!
まア、人生ってそんなものですよね。

診察が終り、会計の計算中もまた「ムサボリ読み」始めたのですが、計算なんて簡単に終る。その後またソファに座って読み続けるのは、さすがに気が引ける。

後ろ髪引かれる思いで歯科医院を出、自分のチャリンコに乗ったときは、もうカクゴが決ってました。
「よし、買って帰ろう…」
というわけで書店のオバチャンに『週刊文春』を差し出したときは、けっこう気恥ずかしかったです。
(オバチャン、何を読みたいか知ってるんじゃないかな…)なんて考えたりして。


さて、週刊誌にはこの事件の容疑者の女性の実名が出ていますが、ここでは「Kさん」としておきましょう。

何より、Kさんがどうやってそんな大金を騙し取れたのかが不思議で仕方なかったのですが、その方法は驚くほど古典的なものでした。

まずKさんは、「自分は国立音大を首席で出てケンブリッジ大学に音楽留学する予定」とか「父は東大教授、祖父はケンブリッジ出身」とか「母は皇族の出で雅子妃ともお付き合いがある」とか、まあ馬鹿馬鹿しいとしか言いようのない大ボラを吹いて、七十歳の男性を信じ込ませ、7400万円も貢がせた…というのです。

ニワカには信じられませんね。結婚サギは大ボラに限る…とは良く聞きますが…。

別の男性には「犬のトリマーをしている」と言ったりしてますから、相手に合わせた設定と演技が絶妙に上手で、なおかつ「カモにできる」かどうかの選択眼と実行力が抜きん出ていたのでしょうね。

こういった人々の話を聞いていつも思うのは「その能力を全うな事業に向けていれば、そうとうなものになったのでは…」ということですよ。ねえ。


彼女は北海道でも小さい町の出身ですが、出身した道立高校の卒業文集に、
「将来AVに出演しそうな人」「秘密がいちばん多そうな人」
ランキングで1位になった…という記事もありました。
それだけ若い頃から「ヒトクセありそうな女性」だった、ということでしょうが、こんなランキングを作る方もいかがなものかと思いますがね。
いくらなんでも、卒業文集に「将来AVに出そうな人」ランキングはマズいでしょう。(だいいち、まだ未成年なんだから!)


ところで、私がこれほどこの事件に関心を抱いたのは、やはり
「この事件は人ごとじゃない!」
と強烈に感じているからでしょう。
彼女に騙されて貢ぎ、不慮の死を遂げた四十代から七十代の独身男性たちには、「バカだなア」と言って済ませられない心情を感じます。
つまり、その孤独と不安が傷ましいほど伝わってくるのです。

特集の中には、『こんな「男おひとりさま」が狙われる』という記事もありました。
そこには、胸を打つ言葉がいくつも並んでいました。

・独身男性は、脳梗塞などで倒れても気付かれない「孤立死」が多い。
・その年齢層は、55歳~65歳が圧倒的に多い。
・部屋が汚れたら掃除する、電化製品が壊れたら修理する、体調を壊したら治療するなど、「治す力」を失ったら「孤立死」の危険信号です。 …。

いやあ、コワイですね。

私はまだ55歳にはなってないし、体調には敏感で医者にすぐ掛かります。
でも、決して部屋が汚れていないわけではないし、電化製品の修理も得意ではありません…。

ただ、この記事にあった「男性は怖がりだから、自分の窮状に目を背け、助けを求めようとしない」というのは、私には当て嵌まりません。

私も怖がりです。怖がりであることを恥だとも思っていません。
だから、このブログを立ち上げたのです。
やもめたちよ、協力しよう!庶民こそ助け合おう!って。

ああ、良かった。最後に『お助け長屋』につながりました。何か、少しホッとしました。

Kさんもブログは盛んに書いていたようですが、いったいどんな気持ちで更新してたんだろうな…。



というわけで、どうも、お粗末さまでした。





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