リゾートホテル社長になった(地位保全仮処分申立中)脱原発活動家のブログ           ~街カフェTV/藤島利久~

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高知市のど真中で幻の魚アカメが育っている。竜馬も見たのか・・・

2007年10月07日 | インポート

高知市(県都)のど真ん中で幻の魚アカメの幼魚が育っている。まだ、産卵床がどこにあるのかもわからない・・・不思議な魚だ。

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ここは、高知城のお堀の最端部で「新堀川」と呼ばれている。坂本龍馬に影響を与えたという河田小龍や東洋のルソーと呼ばれた中江兆民の生家が近くにある。

今日9:00から市民有志「アカメサポートボランティア」による水生物調査が行なわれた。普段は水族館や自動車会社に勤務している方達だ。水面に映え
る姿がやけに美しく見えた・・・彼らの行動力に敬服する。

県都のど真ん中で全国でも希少種のアカメが育ちシオマネキ(小型のカニ)が繁殖する・・・水辺を見つめて、高知大学の町田教授(
理学部自然環境科学科)と地元の写真家が熱心に話し込んでいた・・・高知とは不思議な街だ。いつの時代も自らの信念に対し自由で強い意志を持つ人たちが、淡々と生きている。

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この「お堀」の中には「雁木」と呼ばれる昔の船着場がある。龍馬も中岡慎太郎も中江兆民も板垣退助(初代自由党総裁)も片岡健吉(初代衆議院議長)も、みんな、この雁木から小舟に乗って浦戸まで漕ぎ出し、今、小学校廃校で揺れる御畳瀬(みませ)あたりで大きな船に乗り換えたのだろう・・・天気がいい・・・はるか維新の頃と今の時を瞬時に心が行きかう。

ところで、高知県庁は国の重要文化財である高知城跡内に建っている。県が間借りしているわけだが、この新堀川も「お堀」の一部だ。その新堀川界隈を高知県は都市計画道路で塞ごうとしている。地元住民は懸命に反対しているが、希少生物のゆりかご・近々土佐観光の目玉になり得る「お堀・雁木」の価値に県庁職員は気付かない。

この界隈を4車線道路で塞ごうとする県計画は平成7年に作られたのだが、その当時立てた予想交通量の59%しかないのが現状。今ある2車線道路で充分だ。県の台所事情が苦しいおり、当然計画見直しが図られるべきだが、先般の地元説明会では県職員の「何が何でも一旦決まった事業をやり遂げる」との思惑が突出していた。おかげで、新堀小で開かれた会は怒号が飛び交う惨憺たる有様・・・当方も業を煮やして「異議申立」を県に提出した。この工事は絶対に止めなければならない。
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それにしても・・・間借りしている者が、大家の玄関口を塞ごうとは・・・兆民の碑もブルーシートで巻かれて泣いているようだ。

龍馬・慎太郎に怒ってもらおうか。そうそう、この近くには武市瑞山の道場跡もあった。彼に言い付けてみようか・・・