これを集落全体で協同して進める。
都会に疲れた企業人が田舎に定住するように、地方自治体が条件整備する。税制措置・借地借家制度の強化(補助)など=現代版「一両具足」の組織強化が必要ですね。
長宗我部氏・本山氏は、全国で屈指の武力集団を、現代で言う「民活」で組織した。今、都会ではIT産業の淘汰が進み、優秀なプログラマー・アニメーター・個人ネット投資家など・・・パソコン一つで仕事をしてきた人が疲れ果て、自然回帰を望んでいる。
現代人は、デジタルとアナログの狭間を行き来しなければ生きてゆけない。デジタル戦士には「帰農ニーズ」が高まっている。これに対して、田舎は、後継者が無く高齢化が進み、限界集落の田畑が荒れ果て、国土維持機能すら損なわれている。
これが遠因して植林主体の山野に手が入らない。「里」「郷」が崩壊。河川の浄化機能が失われる・・・という悪循環が生じている。ここに行政の手が入らなければ、国土全体で深刻な環境破壊を招く・・・解っていても金がない・・・更に悪循環が拡大し皆が途方にくれている。こうした状況を打開する策は、行政の確信的革新的核心的施策がピンポイントで打たれなければならない。
そもそも、パソコン上の仕事は農閑期・天候不良時に出来る。釣りが好きなIT人は漁村に移り住めばいい。問題は、集落に溶け込めるようになることだが、行政が紹介すればいい。
つまり、ITを農家・漁師が一から勉強し駆使するのではなく、ITで飯を食ってきた都会人に農家・漁師が技術を教え、逆にIT専門化が農家・農村(漁師・漁村)をIT化する。
農家の得意技は「自給自足」。漁村は「行商」。都会から移り住むIT人が、安い土地代の田畑や漁船を借入れ、既存の中古家屋を改修して住む・・・こうした形態は、既に、個人の努力で進んでいるが、行政が取組みを強化すれば一気に加速する。
10年後の高知県は、外貨をITで稼ぎながら、自給自足でエンゲル係数が極端に低い家庭が多くでき、田舎が安定する。国民総所得ならぬ国民総幸福度UPは間違いなしだ。