起きて半畳 寝て一畳

株式投資の記録を中心に、日々感じた事や考えたこと、読んだ本のことなどなど

花王 久光製薬 みずほ他 囲碁

2005年08月01日 20時05分38秒 | 囲碁・ゲーム
【8月1日の市場概況】日経平均終値:11,946(+47円
 日経平均株価は4日続伸。3月9日に付けた年初来高値(1万1966円69銭)に接近した。東証株価指数(TOPIX)は連日の年初来高値更新。世界同時株高が進行するなか、日本株の出遅れ感がなお強いことも幅広い銘柄の上昇につながったようだ。

 好業績関連のうちNTTドコモ、コマツ、新日鉄が売買を伴って上昇し、KDDIが大幅高。松下は年初来高値を、JTは上場来高値を更新した。半面、キヤノン、ソニー、京セラが続落。業績の先行き不透明感から味の素、琉球銀、大正薬が大幅安となった。

【株式投資の記録:8月1日】
 ①花王(07/29買建@2,570*3,000株)
  @2,605-で全部返済しました。10万円ほどの儲けです。(神様に感謝!)
 ②久光製薬
  @2,955-で2,000株買建しました。
 ③みずほFG(07/07買建498,000*10株)
  @510,000-で6株返済できました。6万円ほどの儲けです。(神様に感謝!)
  残り4株です。
 ④日経225オプション 9月限月コール12,500円(07/05購入@25*12枚)
  @35-で3枚転売できました。2万円チョットの儲けです。(神様に感謝!)
  残り9枚です。


【囲碁:パンダネット 6級昇級】
 7月30日、31日の土・日に5連勝して「6級」に上がりました。
 6月5日に6級から7級★に落ちて以来、約二ヶ月ぶりの昇級です。

 実は、7月20日から23日にかけて3連敗して、「7級★」から「7級」に一度落ちたのですが、落ちたとたんに3連勝して、24日にはもとの「7級★」にもどりました。それからなぜか調子が良く、碁の内容も格段によくなっています。不思議です。

 きょうはお昼に1勝して、先ほど負けて1勝1敗でした。このあと連敗街道まっしぐらとならなければよいのですが・・・。
 
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潮騒②

2005年08月01日 18時31分20秒 | 本・その他
昨日からの続きです。

【三島由紀夫:潮騒②】

しかし若者のふとした目ばたきは、炎の光が膨張したまつげの影を、一瞬頬の上に動かした。少女はまだ乾ききらない白い肌着ですばやく胸を隠して、こう叫んだ。
「目をあいちゃいかんぜ!」
 忠実な若者は強(きつ)く目を閉じた。考えてみると、まだ寝たふりほしていたのはたしかに悪かったが、目がさめたのは誰のせいでもなかったから、この公明正大な理由に勇気を得て、彼は再びその黒い美しい目をぱっちりとひらいた。

 少女はなす術を失って、まだ肌着を着ようともしていなかった。もう一度、鋭い清らかな声でこう叫んだ。
「目をあいちゃいかんぜ!」
 しかし若者はもう目をつぶろうとはしなかった。生まれた時から漁村の女の裸は見馴れていたが、愛するものの裸を見るのははじめてだった。そして裸であるというだけの理由で、初江と自分との間に妨げが生じ、平常の挨拶や親しみのある接近がむつかしくなることは解せなかった。彼は少年らしい素直さで立上がった。
 
 若者と少女とは炎をへだてて向い合った。若者が右へやや体を動かすと、少女も右へすこし逃げた。そこで焚火がいつまでも二人の間にあった。

「なんだって逃げるんじゃ」
「だって、恥かしいもの」

 若者は、それなら着物をきたらいい、とは言わなかった。少しでもそういう彼女の姿を見ていたかったからである。そこで話の継穂にこまって、子供のような質問をした。

「どうしたら、恥かしくなくなるのやろ」
 すると少女の返事は、実に無邪気な返事だったが、おどろくべきものであった。
「汝(んの)もはだかになれ、そしたら恥かしくなくなるだろ」

 新治は大そう困ったが、一瞬のためらいのあとで、ものも云わないで丸首のセエタアを脱ぎだした。この脱衣のあいだに、少女が逃げはしないかという懸念がはたらき、脱ぎかけるセエタアが顔の前をとおる一瞬にさえ、若者は油断しなかった。手早く脱ぎ捨てたあとには、着物を着ているよりはずっと美しい若者の褌(ふんどし)一本の裸体がそこに立っていた。しかし新治の心は初江に激しく向っていて、羞恥がやっとその身に帰ってきたのは、次のような問答のあとであった。

「もう恥かしくないやろ」
 と彼が詰問するようにはげしく問いつめたので、少女はその言葉の怖ろしさも意識せすせに、思いもかけない逃げ口上を見出したのである
「ううん」
「なぜや」
「まんだ汝(んの)は裸になっとらんもの」

 炎に照らされた若者の体は羞恥のために真っ赤になった。言葉は出そうになって咽喉(のど)に詰った。爪先がほとんど火の中へめり込むほど迫り寄って、新治は炎が影を揺らしている少女の白い肌着をみつめながら、辛うじてこう言った。
「汝(んの)がそれをとったら、俺もとる」

 そのとき初江は思わず微笑したが、この微笑が何を意味するのか、新治も、また初江自身も気づかなかった。少女は胸から下半身を覆うていた白い肌着を背後にかなぐり捨てた。若者はそれを見ると、雄々しく彫像のように立ったまま、少女の炎にきらめいている目をみつめながら、下帯の紐を解いた。
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