写画へのいざない

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つるし雛

2009-03-04 11:19:08 | 日本の伝統

 熱海からバスに乗り換え1時間40分、最初の観光地である「雛のつるし飾り」発祥の地である稲取温泉に着。

 いまでは「つるし飾り」は、関東地方各地で見られるが、雛の和裁細工のさげ物の風習は全国でも珍しく、九州柳川地区のさげもん、山形坂田地区の傘福と、この伊豆稲取地区の「雛のつるし飾り」と三地区の風習は、歴史的な背景や由来、文献など数多く残っているという。

 稲取の雛のつるし飾りの風習は、江戸時代 お雛様を購入できる裕福な家庭はまれで、せめて、お雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで、初節句を祝おうという、切ない親心から生まれたのが発端という。
 既に、100年以上の歴史を持つが、さげ物は30前後の種類があり、それぞれ意味を持つており、例えば、「ふくろう」・・呪力、福や不苦労をかけて 「すずめ」・・五穀豊穣をあらわして、食に恵まれるように  「とうがらし」・・虫よけの効果があることから娘に虫がつかないように などの意味を持つ。

 今年、小学校に入学する孫娘に喜んでもらおうと、お手頃な値段の「雛のつるし飾り」をお土産にと手にした。

 作品は、文化公園 雛の館に飾られた「雛のつるし飾り」のひとつ。

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