二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
唐突な話になりますが。
ものつくり、特に職人の方なら強く共感していただけると思いますが、
真剣に作業をして集中している時に許可なく凝視されると非常に困ります。
というか、正直言って、迷惑です。
特に後ろに立って見られると、気配や視線を感じて仕事の妨げになります。
ですからワタクシなどは機械作業中の店主に声をかけたい時、
(いきなり声をかけるのも これまた危険なので)
しばらく声を発するタイミングを待つために見守るのですが、
視線が邪魔をしない、少し離れた所で待機します。
そしていきなり声はかけずに、まずは工具をガサガサさせたりして、
慣れた音でなだらかに注意を引きます。
これ、”凝視”が困るのは調整中も同じです。
調整中、面白いらしく皆さんよく見ていらっしゃいます。
しかし光舜堂のお客様は品位のある方ばかりなので
「見てていいですか?」と訊いて下さいますし、
興味津々でも、好意的な優しい眼差しなので差支えありません。
(作業に影響が出始めたら店主は会話で視線をかわしたりしてますし)
また、しっかり見て学んでいって欲しい場合は、
そもそも店主の意識が”教えるモード”ですから、
人の視線が有る事込みの心づもりで作業します。
それに、後ろから見ようとする方がいれば(女性のお客様にはまずいないですが)、
ワタクシからイエローカードが出ます。
まぁ、それほど興味深いのでしょう。観たいお気持ちは良く解ります。
しかし今週の日曜日いらした男性はちょっと度が過ぎまして。
カメラを持って近所を散策中だった年配男性、
店の前で開店を待つ予約のKさんが二胡ケースを背負っていたので
「懐かしくなった」と、開店と同時に一緒に入店されました。
伺えば、15年ほど前に中国で弾いたことがあるとか。
基本的に往来の方もウエルカムの店ですから、椅子を勧めましたが、
その方は立ったまま、Kさんの楽器を診る店主を覗き込みます。
たぶん物を作るタイプの人じゃないから解らないんだろうなぁ、と
ワタクシは思いながら、
「自分が行ったり来たり用事するのに通路を妨げているから」 と伝え
なんとか座っていただきました。
しかし、ほとんど二胡知識が無いのに何かと知った風に批判的なその方。
普段お客様が好意の眼差しで見学するのとはわけが違います。
ワタクシがキレそうなのを察知した店主は、やんわりと、
「そんなに睨まないでくださいよ」
「睨んでません、いつもこういう目つきなんです、よく人に言われますが」
普通なら店主はそこで「いやいやそりゃ酷いですな」 とか言って笑うのですが、
この時は真顔で「ええそうですね」。
「でも覚えてて下さい、そういう風に見られると作業がやりにくいんです」
はぁ~~、これでご自分から退店して下さって良かった!
動物的な店主は本当はワタクシより過敏ですが、
今回はワタクシのアオスジがこれ以上もたなかったと思います。。。
Kさんは自分が連れて来てしまったようだと恐縮してましたが、
決してKさんのせいではありませんよー!
その後は気持ちの良いお客様ばかり。
初来店のNさんは道に迷ってmAAchの前から電話がかかって来ました。
会話しながら迎えに出て、遠くに二胡を担いだ女性を発見。
「振り返った方向で手を振ってますよ」と告げると、
ワタクシを見つけたNさん、全力疾走で来ようと!
いやいや走らなくて大丈夫ですから、と言おうにも通話切れてました。
近づいたNさんはとても綺麗な女性。
こんな綺麗な人が全力で走って下さるなんて、ふぅ、さっきのが浄化される。。。
また、福岡から結構な回数いらしているF1さんと、
二胡弾きでないのに光舜堂に来るのが大好きな、東京のお友達のF2さん。
今回もお2人揃ってのご来店で、光舜堂へのお土産だけでなく、
数度お店で遭遇していた桐子ちゃんの好物の福岡銘菓を覚えていて、
持って来て下さいました。残念ながら今回はきりゼミ無かったのですが。
(Fさん、桐子ちゃんからのメッセージ預かったら送りますね!)
ところで本当は今回のタイトルになるはずだったのは、『瞬殺』。
光舜堂で皮を張替えたばかりのYさんから、メールで
「急にガーガーした音がするようになってしまい、
先生に見てもらいましたが原因不明です」 との予約が入っていました。
張替え直後の話じゃないから皮を張替えたせいではないし、、、。
「弦かな?」 「弦ですね、たぶん、アレ?」 「おそらくね」
我々はメールの段階で原因は察しがついていましたが、
「先生が台がズレているからそれが原因かも、と言っている」
と書いてあったのでお越しいただきました。
「まずは弾いてみてくださいな」
とケースから出した状態の楽器を眺めた店主がYさんに楽器を渡すと、
Yさん、楽器に挟んでいた弓を外して、ガーガー。
はい結構です、と再び楽器を受け取った店主がチョイチョイといじって
「はい、直ったよ!」
Yさんが弾くと本当に直っています。
これにはYさんも、一緒にいらしたOさんも店内のお客様達もビックリ!
「え?一瞬??? どこが悪かったんですか???」
「弦がね、千斤の中でよじれてたの。それでね、
弦を替えても無いのに なんでこんな所で よじれるかなーと、
弾くところを見せてもらったら判ったんだけど、
Yさんは、弾こうとして弓を外す時に弦を毎回よじってるの」
なるほどYさん、楽器に縦に挟んでいる弓を弾こうと外す時に
無理な外し方をするので、弓で弦をよじり易い。
「弓を上にまずスッと引っ張って抜いてから取り外せばよじれないですよ!」
「すごー、瞬殺だー! 衝撃。。。」 居合わせたお客様達もビックリ。
よじれた時の音が派手にキタナイ雑音なので、瞬殺で綺麗な音に戻ると
傍で聴いている人達にはいっそう衝撃的のようです。
まぁ当初の問題は解決したわけですが、
そこでワタクシ気になっていた事を質問。
「先生が言っていたという、台のズレって?」
「全然何も問題無し! ズレてなんかなかったよ!」
うーん。。。先生、交通費出したげて。。。
「でもまぁ、あの外し方が直接見られた事で弦がよじれる原因が解ったんだから、
ちゃんと来てもらって良かったよ。
じゃないと今後もきっと度々やってしまっただろうからね」
さてその後もご来客は続き賑やかな中、最後の予約Wさんがいらっしゃると、
その直前に予約の、初来店のお客様がビックリ!
Wさんと一緒に「「あらーっ!!」」 と驚きの声をあげました。
別々の先生に習っているお2人ですが、最近と或る講習で席がたまたま隣になり、
すっかり仲良くなっていたんだそうです。
Wさんは古くからの会員さんですが、この日は長い期間の修理入院のお迎えでの
久しぶりのご来店。
初来店のお客様は「Wさん どうしていらっしゃるかしら」 と
ちょうど思っていた中での初光舜堂だったそうで、それって凄い偶然ですね!!
「奇跡の再会で、光舜堂はまさにパワースポットです!」
とおっしゃってました(笑)
パワ-スポット、ふふふ。
このスポット、音色が綺麗になったり弾き方や楽器の扱い方が向上したりも
パワーアップするんですよ。
ということで、今週もご来店ありがとうございました!
唐突な話になりますが。
ものつくり、特に職人の方なら強く共感していただけると思いますが、
真剣に作業をして集中している時に許可なく凝視されると非常に困ります。
というか、正直言って、迷惑です。
特に後ろに立って見られると、気配や視線を感じて仕事の妨げになります。
ですからワタクシなどは機械作業中の店主に声をかけたい時、
(いきなり声をかけるのも これまた危険なので)
しばらく声を発するタイミングを待つために見守るのですが、
視線が邪魔をしない、少し離れた所で待機します。
そしていきなり声はかけずに、まずは工具をガサガサさせたりして、
慣れた音でなだらかに注意を引きます。
これ、”凝視”が困るのは調整中も同じです。
調整中、面白いらしく皆さんよく見ていらっしゃいます。
しかし光舜堂のお客様は品位のある方ばかりなので
「見てていいですか?」と訊いて下さいますし、
興味津々でも、好意的な優しい眼差しなので差支えありません。
(作業に影響が出始めたら店主は会話で視線をかわしたりしてますし)
また、しっかり見て学んでいって欲しい場合は、
そもそも店主の意識が”教えるモード”ですから、
人の視線が有る事込みの心づもりで作業します。
それに、後ろから見ようとする方がいれば(女性のお客様にはまずいないですが)、
ワタクシからイエローカードが出ます。
まぁ、それほど興味深いのでしょう。観たいお気持ちは良く解ります。
しかし今週の日曜日いらした男性はちょっと度が過ぎまして。
カメラを持って近所を散策中だった年配男性、
店の前で開店を待つ予約のKさんが二胡ケースを背負っていたので
「懐かしくなった」と、開店と同時に一緒に入店されました。
伺えば、15年ほど前に中国で弾いたことがあるとか。
基本的に往来の方もウエルカムの店ですから、椅子を勧めましたが、
その方は立ったまま、Kさんの楽器を診る店主を覗き込みます。
たぶん物を作るタイプの人じゃないから解らないんだろうなぁ、と
ワタクシは思いながら、
「自分が行ったり来たり用事するのに通路を妨げているから」 と伝え
なんとか座っていただきました。
しかし、ほとんど二胡知識が無いのに何かと知った風に批判的なその方。
普段お客様が好意の眼差しで見学するのとはわけが違います。
ワタクシがキレそうなのを察知した店主は、やんわりと、
「そんなに睨まないでくださいよ」
「睨んでません、いつもこういう目つきなんです、よく人に言われますが」
普通なら店主はそこで「いやいやそりゃ酷いですな」 とか言って笑うのですが、
この時は真顔で「ええそうですね」。
「でも覚えてて下さい、そういう風に見られると作業がやりにくいんです」
はぁ~~、これでご自分から退店して下さって良かった!
動物的な店主は本当はワタクシより過敏ですが、
今回はワタクシのアオスジがこれ以上もたなかったと思います。。。
Kさんは自分が連れて来てしまったようだと恐縮してましたが、
決してKさんのせいではありませんよー!
その後は気持ちの良いお客様ばかり。
初来店のNさんは道に迷ってmAAchの前から電話がかかって来ました。
会話しながら迎えに出て、遠くに二胡を担いだ女性を発見。
「振り返った方向で手を振ってますよ」と告げると、
ワタクシを見つけたNさん、全力疾走で来ようと!
いやいや走らなくて大丈夫ですから、と言おうにも通話切れてました。
近づいたNさんはとても綺麗な女性。
こんな綺麗な人が全力で走って下さるなんて、ふぅ、さっきのが浄化される。。。
また、福岡から結構な回数いらしているF1さんと、
二胡弾きでないのに光舜堂に来るのが大好きな、東京のお友達のF2さん。
今回もお2人揃ってのご来店で、光舜堂へのお土産だけでなく、
数度お店で遭遇していた桐子ちゃんの好物の福岡銘菓を覚えていて、
持って来て下さいました。残念ながら今回はきりゼミ無かったのですが。
(Fさん、桐子ちゃんからのメッセージ預かったら送りますね!)
ところで本当は今回のタイトルになるはずだったのは、『瞬殺』。
光舜堂で皮を張替えたばかりのYさんから、メールで
「急にガーガーした音がするようになってしまい、
先生に見てもらいましたが原因不明です」 との予約が入っていました。
張替え直後の話じゃないから皮を張替えたせいではないし、、、。
「弦かな?」 「弦ですね、たぶん、アレ?」 「おそらくね」
我々はメールの段階で原因は察しがついていましたが、
「先生が台がズレているからそれが原因かも、と言っている」
と書いてあったのでお越しいただきました。
「まずは弾いてみてくださいな」
とケースから出した状態の楽器を眺めた店主がYさんに楽器を渡すと、
Yさん、楽器に挟んでいた弓を外して、ガーガー。
はい結構です、と再び楽器を受け取った店主がチョイチョイといじって
「はい、直ったよ!」
Yさんが弾くと本当に直っています。
これにはYさんも、一緒にいらしたOさんも店内のお客様達もビックリ!
「え?一瞬??? どこが悪かったんですか???」
「弦がね、千斤の中でよじれてたの。それでね、
弦を替えても無いのに なんでこんな所で よじれるかなーと、
弾くところを見せてもらったら判ったんだけど、
Yさんは、弾こうとして弓を外す時に弦を毎回よじってるの」
なるほどYさん、楽器に縦に挟んでいる弓を弾こうと外す時に
無理な外し方をするので、弓で弦をよじり易い。
「弓を上にまずスッと引っ張って抜いてから取り外せばよじれないですよ!」
「すごー、瞬殺だー! 衝撃。。。」 居合わせたお客様達もビックリ。
よじれた時の音が派手にキタナイ雑音なので、瞬殺で綺麗な音に戻ると
傍で聴いている人達にはいっそう衝撃的のようです。
まぁ当初の問題は解決したわけですが、
そこでワタクシ気になっていた事を質問。
「先生が言っていたという、台のズレって?」
「全然何も問題無し! ズレてなんかなかったよ!」
うーん。。。先生、交通費出したげて。。。
「でもまぁ、あの外し方が直接見られた事で弦がよじれる原因が解ったんだから、
ちゃんと来てもらって良かったよ。
じゃないと今後もきっと度々やってしまっただろうからね」
さてその後もご来客は続き賑やかな中、最後の予約Wさんがいらっしゃると、
その直前に予約の、初来店のお客様がビックリ!
Wさんと一緒に「「あらーっ!!」」 と驚きの声をあげました。
別々の先生に習っているお2人ですが、最近と或る講習で席がたまたま隣になり、
すっかり仲良くなっていたんだそうです。
Wさんは古くからの会員さんですが、この日は長い期間の修理入院のお迎えでの
久しぶりのご来店。
初来店のお客様は「Wさん どうしていらっしゃるかしら」 と
ちょうど思っていた中での初光舜堂だったそうで、それって凄い偶然ですね!!
「奇跡の再会で、光舜堂はまさにパワースポットです!」
とおっしゃってました(笑)
パワ-スポット、ふふふ。
このスポット、音色が綺麗になったり弾き方や楽器の扱い方が向上したりも
パワーアップするんですよ。
ということで、今週もご来店ありがとうございました!