二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

新しい弓毛に松脂を塗る時には、是非アルコール系の眼鏡拭きを使いましょう。

2024-08-14 09:08:50 | 光舜松脂 ヴァイオリン用
全ての擦弦楽器用の弓の馬毛を張り替えたり、あるいは新しい弓にした時に、弓毛に松脂を塗るのに苦労している方は多いと思います。

そこで光舜堂はアルコール系の眼鏡拭きを皆さんにお勧めしています。
これではなくとも、市販のエタノール系のアルコールを布地に附け弓毛をかるく拭くだけで、松脂は乗りやすくまた松脂の効果も良く表れます。
注意!絶対にメタノール系を使わないでください、危険です。

馬毛は採取されてから、まずは 熱湯で洗い汚れを落とします。
比較的白いものはそのまま無脱色の弓毛として使われます。
表面が薬品等で傷んでいませんので、チェロやコントラバスの弓に使われることが多いです。
少し黄色や茶色いものは、軽く薬品で脱色されて、ヴァイオリンなどの
弓に使われることが多いようです。
しかし、脱色されても内部に残った油分というのは取り切れません。
その油分は次第に表面に出てき、採取れて脱色されて日本に来るころにはまた馬毛の表面が軽くべたつくくらいには出てきます。
その油分が松脂の乗りを悪くします。
特に、全く油分の入っていない天然松脂や光舜松脂はそのおかげでなかなか弓毛に乗りません。
また、弓毛をアルコールで拭くことに抵抗のある方もいらっしゃるとのことですが、このエタノール系の物は医療でも使われますし、また乾燥がとっても早く表面の油分をかるく取るだけですので弓毛そのものを傷めません。
シンナーなどとは違います。
寧ろこのアルコール系で拭くことで松脂の効果が上がります。
その効果がどのくらいあるのかの実験をしました。
大変残念ですがこのブログには動画と音は取り込めませんでした、そこでネオちゃんが自分音インスタグラムに乗せましたのでそのアドレスをアップしておきます。
普通は新しい弓毛に松脂を塗る時には、20回くらいも往復させないと松脂がつきませんが、動画の都合で5往復にしています。
〇 先ず、張り替えたばかりのヴァイオリン弓で松脂を付けずに鳴らします。
〇 二番目は そのまま松脂を塗ります(比較的どの松脂の上にも塗りやすい光舜松脂ONです)
〇 3番目にアルコール系の眼鏡拭きで弓毛を拭いたものに松脂を塗ったものです。(普通は10往復くらい塗ると最初の音が出る感じです)
〇 4番目は弓毛の裏に数回塗ることで、松脂の効果はさらに良くなります。
〇 5番目は弓毛全体を中性洗剤で洗ってそれから松脂を塗ったものです。
ご覧になってください。
インスタグラムをやっていない方は、もし画面が表示されない場合はPCで試してみてください。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ



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