二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

分からないこと、不思議なこと

2017-07-05 09:41:18 | ■工房便り 総合 
まず初めに断っておきますが、これから書くことは、

本当に私の個人的な、経験範囲内のことですから、

いやそれは違うという経験をした方があるのであろうという事です。

分からないこと、、、

その一番に来るのは、

龍頭の二胡は鳴らない、同じメーカーの、同じ黒檀、同じ紫檀の二胡と比べると、

龍頭の二胡は響き渡るという感じがないのです。

もちろん音色は問題なく良い楽器であっても、

なんだか音が小さくて、、、

そこで、その龍頭の棹だけを外して、

同じ素材の、棹を取り付けてみると、

これが普通に鳴るんです。

ほんと不思議ですね。

でもこれでわかったことは、楽器の鳴りという事では、棹がかなり大きな役割を果たしているなという事なのです。

もしかしたら、そんなことはない私の持っている、龍頭はとても良く鳴るとおっしゃる方もいらっしゃるかも、

そして同じ龍頭でも、昔のかなり素朴な、龍頭は普通に鳴るのです。

昨年、熊本の震災の時、あるお客様からお預かりした楽器を皮を張り替えて、

皆さんにご協力いただいて、支援金として熊本に送りました。

その時の二胡は古いタイプの龍頭で、頭のところだけが龍になっているものでした。



最近のは棹の木軸のほうまで立派な彫刻が施されているものが多くなりました。

どうやら、この木軸のあたりが太くなると、棹の振動が減るような気がするのです。

いつか、このタイプの龍頭手に入れて削ってみたいです。

こんなことやってるから、たくさんの無駄を出しているのでしょうね

龍頭でこんな経験した人いらっしゃると思うのですが??????

そんなことはない!私のは普通に良く鳴るとおっしゃる方もいるかもしれません。

今まで私が触ったことのある30本くらい※の龍頭の経験範囲以内ですから、悪しからず。

(※修理入院の数のみで、調整ではその倍以上みています)





。、
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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
石原さん (nisino)
2017-07-08 09:39:46
最初から素直に鳴る=西野二胡です(笑い)
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重厚 (石原)
2017-07-07 21:27:49
私の棹交換二胡(八角黒檀?)に限っては
重厚とは思えませんでした。
まぁ、重厚か否かは他人の意見ですしね。
私のは押し殺した様な音でしたね。
響かない。余韻も短い。何コレ状態でした。
(最初の棹は捨てたので戻せない)

でした。と言う過去形ですが
最近は弾き込んでいる為か解らないですが
音の輪郭がハッキリして音量が大きくなりました。

オマケに棹も無茶苦茶硬くて加工が大変でした。
二度とやりません。西野さんの様に
本業で無ければ道具を揃えてもワリに合いませんね。

勝手な物で今は
まぁ、これも一風変わって良いかな。とか思いますが
最初から素直に鳴る楽器の方が育て易いですね。
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石原さん (nisino)
2017-07-07 20:35:20
龍頭でもいろいろありますし、

比較的柔らかい木を使っているのも多いです。

北京系の8角形の龍頭は比較的鳴るのが多いようですが、普通の棹に替えるともっとなるから、たぶん普通の棹のほうが鳴る感じがあるのではないでしょうか、
棹で重厚な感じが出るのですかね??
まだまだ分からないこといっぱいあります。
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某二胡奏者は (石原)
2017-07-07 11:27:21
龍頭はお気に召さんそうで
元に戻したそうです。
結局、楽器だから
バランスを考えて作られている。
と言う結論に至った様ですよ。

ネットでは龍頭は重厚な音と有ります。
あと、棹の長さも関係有るかも知れませんね。
変えた龍頭は変える前の物より短いので
変化したのかも。
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石原さん (nisino)
2017-07-07 08:19:07
寸つまりな音、というのが面白いですね、某二胡奏者は龍頭のことなんといっているのでしょうか??

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棹を入れ替えた事があります。 (石原)
2017-07-06 22:46:13
某二胡奏者のブログを読んで
普通の棹から複雑な龍頭棹に入れ替えました。
棹の材料は同じ。
すると何とも寸詰まりな音になりました。

棹で音は激変します。激変した音が好きか嫌いかは
実施しないと解らないと思いますが。
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