二胡工房 光舜堂

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竹の重さ、その2

2014-10-14 13:28:45 | ■工房便り 総合 
二胡の弓に使う竹の太さと言うのは、手元の所の太さで、

7ミリから、8,8ミリ位まであります。

通常、市販されている物は、ほとんどが、7,8ミリくらいから、8,4ミリくらいまでに収まっています。

ところがこれだけの太さの違いにもかかわらず、竹の重さの差と言うのはかなりあります。

光舜堂の福音弓に使う、紅竹は、大体、22グラムから25グラムの間です。

これに、(22グラムとして)毛の重さ、9、5グラム、弓魚の重さ13グラム、その他、熱収縮チューブなど、2グラムを足しますと

46,5グラム、比較的中程度の価格の弓と同じくらいです。

弓の中には、50グラムを超えて、55グラムなどというかなり重いものはあります。

それらはむしろ高級なといわれる、福音弓と同じくらいの金額の弓に多いです。

理由は長いからです、そして毛の量も多いです。

長いですから先端に重さがかかり、毛の引っ掛かりがおyくなるので最近は、この長い弓を求める人も多いですが、

弓の長さで85㎝などと言うのは扱いやすいのでしょうか?

チェロの弓は、ヴァイオリンの弓より、3センチから4センチ短いです。

太い弦を先端まで弾く為に弓の木そのものも重くなります。重くないと弦を振動させ辛いですから。

ちなみにヴァイオリンの弓でチェロを弾いてみると分かります。

音になりきれません。

ヴァイオリンの弓の重さは、平均62グラムくらいです。

チェロの弓は平均70グラムです。

思ったほどには、太さの割には重くなっていないのは、短いからでしょう。

たぶん今までの300年間でヴァイオリンの弓の重さとチェロの弓の重さと言うのが作られてきたのだと思います。

今二胡の弓はまだここまで統一化されていません、歴史が浅いですから今これからいろいろ試してみている時代なのです。

まず第一にこの毛質が良い、この毛質で弾くにはどの位の重さの竹が良いのかという事も分かっていません。

長くすれば弓は重くなり、快速で使うには扱いにくくなります。

短ければ、その分長い弓を使う時にたりなくなります。

引っ掛かりが良い毛を使いそれに見合った長さの竹あるいは重さの竹と言うのがこれから、決定されていくのだと思います。

今市販品には、太さ7ミリ、竹の重さ20グラム以下などという竹は使われていません。

理由は、竹が細くて強さに欠けるからです。

しかし、竹は細く、密度のある物の方が、音色も良く、そして鳴りも良いです。

良く毛の量が多い方が良く鳴るという意見はあります。

大使化に弦をよく引っかけますから、良くは鳴ります。

しかし弾くのに重く早弓なおど相当慣れないと弾きにくいと思います。

抵抗が大きいですから、その点福音弓の弓毛は今までの物より量は、80%くらいですが引っ掛かりの良さは、120%くらいあります。
これで竹が重ければ弾きにくいです。

ですので福音弓の竹は、ネジまで入れて82㎝前後にしてあります。(竹の賛嘆の曲げ具合でも少し長さは変わります。

これをさらに、軽量化すると、相当良いものは出来る筈なのですが、残念ながら今のところ、20グラムを切る竹と言うのはとても少ないのです。

竹の重さが20グラムを切り、18グラム以下になると、弓全体の重さは、40グラムにあるいはそれ以下になります。

細い竹をいかに強度を上げるか今実験を繰り返しています。

会うる方法がどうやら竹を強化することに向いていそうだという事でこの2ケ月、様子を見ていますが、何しろ時間がかかります。

一気にやるということも出来るのですが、竹自体の劣化を招きかねません。

たぶんこの油井が出来た時にはおhン等に良い弓と言うのが出来るのでしょうが、

何しろ竹自体がなかなか入ってきません。















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