二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

中国曲(南の曲)を好むひとには、これ!

2015-04-14 10:02:32 | ■工房便り 総合 
中国の曲には、南の曲、北の曲と大きく分けて二つあるようです。

紫竹調などは南の曲ですし、江河水などは北の曲です。

もっとたくさんありますがそれは先生方に聞いてください。




この巻き方は僕が考えたと言っている人から聞いた事ですが、本人かどうかは分かりませんが、

あくまでも、だそうです

昔からこの巻き方はあると言う人もいますが、さて昔というのがいつ頃なのか??

ある楽器屋さんはすべてこの巻き方で巻いています。

この巻き方の特徴は、解放弦が安定しないことです。

何しろ千斤が一点を抑えていませんから、皆さんが、指のお腹で弦を押さえるのと同じで、

弓の弾き方の強さで、音程が少し変わってしまいます。

良い点はとても音は、特に解放弦がぼんやりと何か柔らかく感じます。

ですから、解放弦だけが指で押さえたその他の音と少し音の感じが変わりますので、

二胡のとても面白い演奏の一つ、D調だとしてソの音を解放弦と内弦の小指のの音を続けて弾きその鳴りの違いで、

同じソ、ソと弾いても雰囲気が変わるというのがあります。

こういう時にはとても役に立ちます。

そして比較的柔らかな曲調の多い南の曲などにも向いているのは確かですが、

難点は、千斤が沢山棹に巻いてあるので、棹の上部の方があまり振動しないのです。

なんだか全体にぼわーとしてしまうのはこれは致し方ないですが、雰囲気はとても良く人によってはこの巻き方を好む人も多いですが、

かなり弾き方を考えないとこの千斤の巻き方を活かしきれないかと思います。

一度やってみてください。

まず棹に6回巻いてそれから弦にかけ、また棹に巻いて、これを6回繰り返し、また最後に棹に6回巻くのだそうです。

これはこの巻き方を考えた人が、釣りのテグスを使うため滑りやすく糸がたくさん巻いていないと止まりにくいので、たくさん巻いてあるのだとおもいます。

ですからもう少し荒い糸で織り目のある糸で負けがこんなには数を巻かなくても済みます。

同じポリエステルでも、皮工芸用の糸などはおすすめです。
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