二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の根本的な問題。

2014-05-23 09:33:38 | ■工房便り 総合 
プロの方の演奏や先生の演奏を聴いていて、皆さんがいろいろご自分の演奏と比べて気になることが、多々あると思います。

勿論私も思うことです。

以前ジョージガオさんに、私の二胡を弾いてもらった時に、彼が弾いて、そしてもう一人、沙皮さんが弾いて、それから、

私が弾くと、同じ楽器なのに鳴りがとんでもなく違う事です。

もう大人と子供。

そのくらいに音の鳴りがちがいます。

ガオさんは、OK,OKとわらっていましたが、その時に少し、弾き方を教わりました。(役得ですね)

その時に彼と話していて、彼は「西野の作った楽器は弾き易い、なぜ?」

この事は中国人の演奏家、あるいはプロの演奏家皆さんの言う事です。

もしかしたら、光舜堂にご来店し、西野二胡を弾いた方が、皆さんが思う事の一つかもしれません。

中には「弾き易い楽器なんか、要らない。演奏家は楽器との戦いなのだから」とおっしゃる、剛の者もいましたが、

たしかに弾きにくい楽器の良さと言うのもあると思います。

弾き易い弾きにくいというのが何を理由にとお思いでしょう。

弾き易いという事の一つに、弓が弦に触るとすぐに音になるという事があると思います。

そして音の立ち上がりが早い。

小さなアタックであっても反応してくれるというのは有ると思います。

それに反して弾きにくい楽器と言うのは、弓を弾いて一瞬遅れて音が出てくる。

小さく弾いても音になりにくい。

ところがです。

この弾きにくい楽器を皆さんも弾いているし、中国の人たちは、これを皆弾いています。

特に名人と言われる人の作った楽器は、特にこの傾向が著しいのです。

弾いてみて、え!音が出ないと思われた方はいませんか?

そのような楽器に出会ったことはありませんか?

このような楽器を弾くためには相当なウエイトののせ方と、手のインパクトが必要ですね。

でもそうなると手がスムーズに動かなくなります。

このような楽器を弾きこむのには毎日5時間ぐらいそして3年ぐらいは練習しないとこのような楽器をちゃんと鳴らすという事にはならないと思います。

それは手の動きと、筋肉が、ちゃんと出来上がるまで弾けないという事にもなってきます。

30歳40歳、あるいは定年まじかの方が二胡を始めて、本当にこのような楽器の音色をちゃんと引き出すために、いったいどの位練習したらよいのかわからないことになリます。

先生のような音色で弾きたい。

あの演奏家のような音になりたいと言っても、とてもこれでは実現できないのです。

この事で悩んでおられる方どの位多いか!

たぶん、このブログを読んでおられる方は殆ど、このような悩みは無い方が多いと思います。

最近よく思うのは、このようにネットなどでいいろいろ検索して、積極的に二胡の事を勉強しようとする人たちと言うのは、ごく限られた方でしかありません。

FB 等に参加する、二胡弾きさんも多分、1000人はいないと思うのです。ミクシーなどに参加していた二胡弾きさんでも4000人ぐらいですね。

勿論、この方たちは全二胡弾きさんの、10%もいないのではないでしょうか。

私のブログを読んで何かのご縁で、光舜堂に来られる方などと言うのもほんの一握りの方でしょう。

二胡弾きさんのほとんどの方は日々いろいろ頭を悩ませ、どうしたら先生のような音色が出せるのか悩んでおられると思います。、

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