ベルリンの高橋さんに実験してもらいました。
普通ヴァイオリンやチェロあるいはコントラバスの弓には表にだけ松脂を塗ります。
私も長い間そうしてきましたし、それが当たりまえだと思っていました。
毛替えしたばかりの擦弦楽器の弓に松脂を塗る時、相当塗り込まないと安定してくれませんね。
そして付きにくいです。
それは弓毛に馬の油が残っているからです。
光舜堂では二胡の弓は全て中性洗剤で洗ってしあげていますから、それほど乗りにくいわけでもないですが、それでも普段付ける時の何倍かは最初には塗ります。
完全に油分を抜いてしまうと、弓毛に弾力が無くなり弓としての機能が落ちてしまいます。
それもあって普通のヴァイオリンの弓も洗うことはないです。
脱色がかなり強めにされているものは比較的松脂もつきやすいですが、軽い脱色程度、馬毛全体に黄色みが残っているくらいの軽い脱色ではそれほど油分は落ちていません。
こういう時にまうちゃにを塗るのは大変ですし、弾き始めてからも安定するのに時間がかかります。
最近、強い弦用のあるいは太い弦用の松脂も必要ではないかと、クロサワ楽器店の担当者の方などとも話していて、再度松脂の研究を進めています。
コントラバス用の松脂はとても柔らかいものが多く、眼鏡拭きで拭き取るなどというこおてゃとても難しいくらいに弓毛に喰いついています。
その上にいくら拭いたとしても、光舜松脂はっても塗りにくいのです。
そこで、弓毛の裏に光舜松脂の0を塗って、それから少し弾いて、再度表にも光舜松脂を塗ると、そこそこは付くのです。
そして、普通のヴァイオリンの弓でもやってみました。
光舜松脂K20を表に、弾いた後裏に0を塗ります。
これは驚きますよ。
K20の機能と音色がそのままで、更に働き尚且つノ音色の幅が広がるのです。
そこである、お客様に問い合わせてきたところ、もうすでにその方はやっていたのです。流石に松脂の研究家?です。
もしかしたら、他にもすでにやっておられる方がいるかもしれませんが、これ普通の油分の多い松脂を表も裏も塗ると、油分同士が固まってガビガビの音になりかねないからかもしれません。
そこで普通は塗らないのですが、光舜松脂の0は音色を更に育てるだけですのでご心配なくやってみてください。
もしかしたら、普通の松脂を表に塗って裏にを塗るだけでもそうとう効果が出るかもしれません。
もしかしたら、普通の松脂を表に塗って裏にを塗るだけでもそうとう効果が出るかもしれません。
これもいろいろな松脂で試してみようと考えています。
もしかしたら世間ではヴァイオリンの弓の裏に松脂を塗るなどは邪道とされているかもしれませんが、なぜ邪道と言われるのか分からないくらいに光舜松脂の0を裏に塗るのは素晴らしいこうかです。
そこでベルリンの高橋さんに話したところ、すぐやってみましょう!と
その日の晩には「素晴らしい!」と返信がありました。
色々試してくれるとのことそのお試しも期待できますね。
高橋さんのブログです。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ