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お湯を入れるだけでおうちの味噌汁!「味噌玉」の作り置きが便利

2016年12月26日 | 新聞や雑誌の記事
疲れてお弁当を買って帰る日や飲み過ぎた忘年会の翌朝…温かい味噌汁が飲みたくなりますが、一から作るのはちょっと面倒ですよね。

そんな時は、いつもの味でさっと1杯分の味噌汁が作れる「味噌玉」を用意しておくと便利。今回は実際に試してみたコツなどをご紹介します。


材料と作り方


味噌玉とは味噌とだしや具材を丸めて小分けにしたもの。その歴史は古く、武士たちの携帯保存食にもなっていたとかなんとか。現在は家庭の味が楽しめるインスタント味噌汁として人気のようです。

ベースとなる材料は、いつも使っている味噌と顆粒だし(だし入り味噌の場合は不要)。あればかつおぶしなどを加えてもOK。



具材は油揚げ、乾燥わかめや乾燥野菜、葉物などがオススメ。油揚げは油抜きしてレンジで1分ほど加熱し、水分をふきとっておきます。葉物はゆでるかレンジで加熱して柔らかくしたものを小さくカット。解凍しやすいよう全てなるべく細かく刻むのがポイントです!

味噌は1杯分(お湯約150ml)につき大さじ1杯くらい、だしもお湯の分量に合わせて用意し、よく混ぜます。



あとは好きな具材と一緒に1杯分ずつ丸めてラップに包み、冷凍庫で凍らせれば完成。数日で使いきるなら冷蔵庫でも大丈夫です。なお筆者は今回シリコン容器「味噌玉がポン」を使いました。


飲むときはお椀に入れ、熱湯を注いでよく溶かします。



味噌は家庭用冷凍庫ではガチガチに凍らないため、溶かすとちょうど飲み頃の温度に。味は確かに味噌汁で、油揚げの食感も文句なし。なお生の具材を入れ過ぎると溶けるまでにぬるくなってしまうので注意しましょう。



冷凍した場合の賞味期限は2週間程度。余裕があれば味噌玉をあぶっておくと香ばしい香りも楽しめるとか。お湯や味噌の量で濃さを調整しつつ、自分好みに仕上げてみてください!

幼児期の「運動」は体や動きの発達だけではなく学びにも影響する?

2016年12月26日 | 新聞や雑誌の記事
屋外に遊びに連れていく時間が十分に取れず、子どもが運動不足になりがちというご家庭は少なくないでしょう。また、知育などを優先して運動が後回しになっているケースもあるかもしれません。しかし、運動は体の発達や健康管理に効果があるだけではなく、心の発達や小学校以降の学びにもつながっています。運動が幼児期の子どもに及ぼす影響について、東京学芸大学准教授の吉田伊津美先生にうかがいました。

運動遊びを通してさまざまな動きが熟達していく

幼児期の子どもに運動が大切であることを否定されるかたはいないでしょう。しかし、「なぜ大切か」と質問されたら、どう答えるでしょうか。おそらく、「体の発達のため」「健康のため」「運動が得意になるため」など、体や運動の側面から答えるかたが多いと思います。確かにそれらは運動の主要な効果ですが、実は運動は心の働きや学びにつながっていることも知っておいてほしい事実です。

ここで言う運動は、公園などで自由に走り回るような運動遊びをイメージしています。こうした運動遊びには、走る・投げる・跳ぶ・転がる・ぶら下がる・しゃがむ・蹴るなど、実に多様な動作が含まれています。特に幼児期から小学校低学年にかけてはいろいろな動きが身につきやすく、その後の発達につながるため、遊びの中で多様な動作が経験できるように心がけてください。スポーツクラブなどで運動するのもよいのですが、特定の動きだけにならないように注意が必要です。小学校の体育の授業でサッカーの時間だけはヒーローだけど、他の動きが全然できないような子どもがいるという話もよく聞きます。

幼児期に育ちやすい「運動有能感」が成長の支えになる

子どもが自らの意思でする運動遊びは楽しくてたまりませんから、とても主体的に遊びます。その中で、「この高さからジャンプできた」「三輪車に乗れるようになった」など、できることが増えると自分に対する肯定的なイメージが育まれます。これを「運動有能感」と言います。運動有能感は、運動はもちろん、その他のあらゆることに関して好奇心をもって挑戦する姿勢につながります。もちろん絵を描いたり工作をしたり、他の活動でも有能感は育ちますが、この時期は特に体を使って「やったー!」と感じることが自信につながりやすいのです。

子どもの行動傾向と運動能力の関係についての私たちの研究では、運動能力が高いほど、社会性、がまん強さ、リーダーシップなどの面で全般的にポジティブな結果が表れました。運動遊びをたくさん経験する中で、心の働きや性格形成にプラスの影響が及ぼされることが考えられるのです。それにより小学校以降も学習をがんばったり、人間関係が充実したり、さまざまな面の育ちにつながることが容易に想像されます。

子どもの具体的な姿をご紹介しましょう。私がうかがったある園で、なかなか遊びの輪に加われない内向的な子どもが、あるとき、ひとりでのぼり棒にチャレンジを始めました。毎日ひとりで黙々と登ることを試すうちに登れるようになると自信をつけ、他の子どもに登り方を教えるなど自分なりに周囲と関わり始め、さらに他のことにもチャレンジするようになりました。この子どもの姿は、運動有能感が内面に大きな影響を及ぼすことをよく物語っています。

幼児期の運動遊びは小学校の学びにもつながる!

運動遊びには、小学校以降の教科学習につながる要素も含んでいます。例えば、縄跳びなどの数を数える遊びはいろいろありますし、人数合わせでは足し算や引き算を自然と行っています。またブランコは振り子の原理、すべり台は摩擦、シーソーは天秤、ボール投げは放物運動など、遊びには理科や算数の原理となる要素が多く見られます。意識するかどうかは別として、学校で振り子の原理を学んだ際、ブランコの経験と結びついて理解しやすくなることもあるはずです。

その他にも、友だちとのやり取りの中で言葉の発達が促されたり、遊びを通して上下・左右・前後などの空間的概念が身についたり、ルールを守ったり作ったりすることを覚えたり、たくさんの学びがあります。このように運動遊びは、体や動きの発達だけではなく、心の働きや行動傾向、さらには学びも大きく関わっているのです。

手作り弁当が学力を伸ばし、朝のパン食は集中力を下げる?! 「心も頭も賢い子ども」を育てる「食」とは?

2016年12月26日 | 新聞や雑誌の記事
 


子どもは遊び、学んで成長するが、そのエネルギー源は当然食べ物だ。「食」の積み重ねが子どもの将来を明るくする。

「食が子どもの学力を育む」とは、よくいわれること。『地頭のいい子を育てる食卓の力 6歳までに身につけたい30の習慣』(佐藤剛史:著、「元気が出る本」出版部:編/現代書林)によると、これは食の質が「親の愛」によって変わるから。九州大学で教員を務める著者は、同大農学部2年生125名を対象に、「高校時の毎日の昼食」の内容を問う記述式アンケート調査を行なった。その結果は、次のとおり。

手作り弁当 90.4%(113票)
学食 7.2%(9票)
買った物 1.6%(2票)
その他 0.8%(1票)

計 100%(125票)

 著者は、標本数が少なく学部が無作為ではないため、統計学的な正確性には欠けるかもしれないが、それでも「手作り弁当」の多さに驚いたという。

 なぜ、手作り弁当が子どもの学力を伸ばすのか。本書はこう推測する。

 子どもに手作り弁当を持たせるには、親が早起きをして、時間と手間をかけなくてはいけない。時間とは、言ってみれば「命」である。親の命が込められた弁当を、子どもがありがたくいただくことで、「親に愛されている」と実感する。この安心感が、「親は自分のことを本当に大切に思っているのか?」という不安を抱かせることなく、勉強に対する集中力を引き出す。一食一食が、親からの見えないメッセージなのだ。

 毎日、朝食を用意するのも、時間と手間がかかる。忙しい親としては、パン食にしてラクをしたいところだ。しかし、本書によると、この「パン」が勉強にとってくせ者だ。パンは、砂糖だけでなく分子の小さい果糖も使われていることがある糖質過多食品。食べた後、登校時間中に一気に吸収され、血糖値が急上昇する。それに体が反応し、値を下げようとインスリンが大量に分泌され、血糖値は急降下する。そして、1時間目が始まる。血糖値が下がった脳ではやる気が出ず、集中力も欠ける。授業中にボーッとしたりイライラしたりキレたりするのは、子ども起因ではなく、糖質過多の朝食に原因がある場合が考えられる、というのだ。

 咀嚼、消化、分解、吸収、そして血糖値の上がり方が緩やかな米中心の食事を用意するには、親の「命」を込めるため手間暇がかかる。しかし、それが子どもの健やかな成長に繋がるとしたら、できる範囲で良質の食事を用意してあげたいと思うのではないだろうか。