goo blog サービス終了のお知らせ 

ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

NPO法人、3割は市民設立外、5割は寄付収入ゼロ

2010年05月04日 05時43分09秒 | NPO
NPO法人、市民設立は7割 半数が寄付金収入ゼロ(朝日新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2010050200840.html

NPO法人の法人格の理念が、
市民の活動を促進する、市民活動促進法にもとづく法人格であることに
あらためて身を置き直すと、市民設立7割は不思議な数字だ。

残りの3割の回答の仕方が不思議と考えたほうが良いのかもしれない。
前身の団体がどうあれ、NPO法人となる際には、
マインドチェンジが必要だったところを、してこなかったことに
無自覚に回答しているのだろうな、と数字を眺めた。

寄付を集めているところが半数というところでは、
「寄付」が市民の自発的な資源の提供=ボランタリーな活動形態の一つであることが、
意識として浸透していない社会文化的背景と、
そう知らしめていくこともNPO法人の役割の一つであることを、
NPO側が忘れていたり、手を付けられなかったり、怠けていたりということが
あるのだろうと思う。

私自身が長くNPO法人の運営に携わってきて、そのあたりの
意識をどのくらい整理して持ちえたか、
省みる時間だったのが、この「非営利組織評価基準検討会」の一員として、
現場に長く身を置いて活動を続けてきた振り返りをしながら考えたこと。

この現状をネガティブに理解するのではなく、
課題の提示であり、課題の打破が、
市民が主体性をもって活動しやすくしていくための
手がかりであると、考えてもらえたらいいな、と思う。


メディアが与えてくれる喜び

2010年04月26日 23時39分35秒 | NPO
http://www.excite.co.jp/News/society/20100425/20100426M40.050.html
2010年4月25日 19時43分
<子どもの貧困>解決に向け全国ネットワーク設立
 深刻化する子どもの貧困問題解決を目指す「『なくそう!子どもの貧困』全国ネットワーク」が発足し、25日、東京都内で記念シンポジウムが開かれた。問題に取り組む初の全国組織で、市民ら約370人が参加。政治や行政に貧困対策の充実を訴えていくことを決めた。

 シンポジウムでは、沖縄の福祉関係者が、本土との所得格差などに置かれた子どもたちの現状を紹介し、「自分たちが貧困の中にいることすら知らない」と指摘。不登校経験者が通うフリースクールや、朝鮮学校の生徒も登壇し「自分たちにとっては貴重な学びの場。高校授業料無償化の対象に含めるなど、支援を充実させて」と訴えた。同ネットの共同代表を務める立教大の湯澤直美教授は「貧困を連鎖させない、平等な社会を作っていこう」と呼びかけた。【平野光芳】

何度も参加者人数を確認してくださった平野さん、ありがとうございました。

「新しい公共」の公の役割

2010年04月18日 01時29分34秒 | NPO
今日の「なくそう!子どもの貧困」の実行委員会の中の発言で、
ふっと心をとらえられたのは、
「公には公の責任ですべき役割がある」
ということ。


「新しい公共」という言葉は耳触りよく、
市民と行政が互いに手を携えて、
と、プラスのイメージをもって捉えている。

しかしながら、ここ相次いで、あれ、何か論点のすり替えがないか?
と思う政策が次々と打ち出されてきていて、
政府がこの「新しい公共」という言葉を使った時には、
危ないな、と思うアンテナを立てた方がいいだろう、
ということに、今の段階で2つ具体的に思っていることがある。

一つは、NPO税制改革PTの中間報告。

NPO法人が指定管理を受けて自治体の仕事を委託されている。
これは、そもそも委託を受けるNPO側に、かなり強いマネジメントの意識があり、
行政とやりあえてなおかつ、という部分を持って受託しないと、
ただの安い下請け先となってしまう危険性を秘めている。

税制の改革で税控除の対象となるNPOを増やし、
NPOが寄付を受けやすくする制度としよう、という提案で、
本来喜ぶべきなのだけれど、直感的に、
委託費のさらなる削減の格好の理由に用いられるのではないだろうか、
という気がしてならない。

私自身も含め、マネジメントに厳しくあるところに立つNPOは、
NPOの法人側が、もっと襟を正して市民に支持される存在にならない限り、
公的サービスと、NPOのサービスとを、比較したうえで
NPOを支持する市民の層は生まれないと考えている。

結局、行政が支出するお金を出し控えたいがための布石の一つなのではないか、
というのが、いまの私見。


もう一つは、子ども手当。

市民のみなさんがサービスを自由に選んで、どうぞ、と現金給付されているけれど、
公の責任でやらなくてはならないことを、市民に投げ出して責任転嫁させているようにすら見える。

子どもを産み、育てるという「保育」の分野は、民間参入が盛んだけれど、
その経営を見ると、公のお金が不十分であり、
子どもを安全に安心して整った環境の中で保育できるだけの資金的保障はなく、
そのしわ寄せは保護者の保育料負担分として増え、かつ
職員の給与のベースを見る限りではワーキングプアを生み出す土壌になっている。

認可保育所の状態も私の目で確かめたいくつかの園に関して言えば
十分とは言えない。
無認可でも、あるいは東京都の認証を受けた保育所の中にも、
認可保育所よりも手厚い保育が行われている園もあれば、
閉じ込めていると感じられる保育所もある。

子ども手当でチョイスできるだからいいじゃないか、ではなく、
子どもの命が確実に守られることにこそ、
国は取り組むべきだろう。
少子社会を国家が本気で憂うるのならば。

かつ、そうして質を落とさずして、待機児を0にすることをこそ、
少子化を嘆く国家であれば、何にも先んじて手を尽くすべきところを
子ども手当という形で市民に、手放してしまっている。

保育事業への規制緩和や民間参入の促進は、「新しい公共」とは言わない。


ふたっつの違和感。

「新しい公共」のお題目のもとに、
公の責任放棄がいつの間にかなされる前に、
公が、けして手放してはいけないことはなんなのか、
税金を投じてもやらなくてはならないことはなんなのか、
きっぱりと市民は市民の側で鋭くアンテナを立てて、
事業仕分けでもなんでも、目の前にある、身近にある、わが身にこうむる
行政サービスについて目を光らせていける力を持つことが急がれる。


問われているのはいつも、私、の側だ。

一貫して、今日、朝から夜までさまざまあった出来事の中で貫いてた。

「ふところ深く」~ボランティアの再体験

2010年04月18日 00時53分50秒 | NPO
今日は、「なくそう!子どもの貧困ネット」の来週日曜に行われるシンポジウムの実行委員会。

ボランティアで関わる気楽さと、気楽であるから言えることや、できることが、あるんだなぁ、と今日もまたしみじみ思う。

大きなイベントの1週間前、仕事だったら戦々恐々として、毎日ピリピリしているような時期。

それが、今日も流れや、役割や、肝となるアピール文ですら、まだ叩き台だったりするのが、のどか。
それでも当日は、なんとかやれてしまうだろうという、気になれるんだ、というのは大きな発見です。

確固とした組織があるというのは、安定と強い力を内包することにはなるけれど、それだけに重たいものを背負うことにもなるんだなぁ、と実感する。

組織の形の決まらぬ中でのボランタリーな関わりは、とても自由で、素の私のままで、私にやれることでしたら、やりますよ~、と、積極的にも、おとなしやかに様子を見守ることもできる。


市民の強い社会を作る上で、ボランタリーな関わりがしやすいコーディネーションが必要だという思いが、もう1つフリーで関わる非営利組織評価検討会に参加してきて、特に強く感じる。


それを、今まではボランティアからはじまってスタッフとなり事務局長となり、自発的な市民によって作られた組織を形にし推し進めていく中での経験から考えていた。

一方で今日のような気楽ないち市民として参加する側に、今一度立ちなおして、再体験というのか、この理論は正しいかを、再検証しているような気もする。

立場が変わると、また組織体の在り方が変わると、おしなべては言えない。
だけれど、ふところ深く、多くの人と、一緒にあることについて考えていく同士(同志は強すぎるけれど)として、互いの手を強くもまた緩くも携え合うことは、そこにほんのちょっとコミットするだけの人も含め、また一聴衆として参加する人も含めてと言ってもいいかもしれない、市民を強くする、大きな0から1への一歩だと感じる。


「ふところ深く」が、今日見つけたキーワード。
忘れないようにメモしておこう。

4月17日(土)・18日(日)アースディ東京@代々木公園

2010年04月04日 19時26分05秒 | NPO
4月のイベント情報です。

4月17日(土)・18日(日)@代々木公園
詳しくはアースディ東京の公式サイトへ↓
http://www.earthday-tokyo.org/


********
そういえば代々木公園の桜も
今頃見ごろでしょうか。

このところ、
毎年続けて行っているアースディ
年々、思想がかり過ぎていく空間が、
ちょっぴり重たい。

今年は、お天気と相談、かな。