ツノロウムシ

2007-12-02 08:09:29 | ④植物

モチノキやマサキに白い大きいカイガラムシが良く付く。樹液を吸うので樹が弱るだけでなく、その排泄物にすす病菌が寄生し、煤色のカビが葉を一面に覆うので極めて美観を失う。
ツノロウムシの被害である。

ツノロウムシはカイガラムシ類に属すので、列記とした昆虫である。中学の理科では昆虫は4枚の羽と6本の足を持つと教わっているが、どう見ても羽や足が有るとは思えない。 なぜ!
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樹上で生活しているツノロウムシは全て雌である。卵は雌の介殻の中で冬を越し、6月にふ化する。
ふ化した若令幼虫は羽も足もあり、成熟した雄は飛んで行き雌と交尾をする。また、雌は樹上を移動し介殻を作り始める頃から退化する。 やはり、昆虫である。

Musi6_04 カイガラムシ類の雌の形状から次の様な分類が出来る。

大型の介殻で、白色か飴色のロウ物質で体を覆っているもの。
ツノロウムシ、ルビロウムシ、カメノコロウムシ、タマカイガラ等で一番防除が困難である。
小型で硬い介殻で覆っているもの。
マルカイガラ、カキカイガラ等で室内のカポックやシンピジュ-ムに発生する。
体を白い粉状物質で覆い樹上を自由に動き回れるもの。
コナカイガラ、ワラジカイガラ等でロウ物質様の白い物質で体全体を覆っているので薬剤が体に付着しにくい。

大きい袋状の帯を作るもの。
ワタカイガラ等

駆除する方法は、かきとるのが一番だけど、冬場にマシン油あるいは、石灰硫黄剤などを散布して窒息させてしまうのが良いでしょう。但し、効いていないからといって、2回は散布しない事、樹木自体が枯れてしまいます。

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