ハナミズキ

2018-12-03 13:57:52 | ④植物

早いもので11月が終わり平成最後の正月が目前に迫ってきました。
今年はいろいろなところで「平成最後」という言葉を耳にしました。
そのなかでも「平成で最もカラオケで歌われた曲」は、
今回のブログタイトルでもある「ハナミズキ」だそうです。
歌詞にもあるように「薄紅色」のハナミズキは街路樹などでもよく見かけます。
この「ハナミズキ」という樹木ですが、アメリカを代表する樹木だそうです。
このアメリカを代表とする樹木というのも以外な感じがしますが、
なぜこの樹木が日本に広まったのでしょうか。
アメリカから「ハナミズキ」が「来日」したのは、明治45(1912)年当時の
東京市長であった尾崎行雄氏がアメリカ・ワシントンにの苗木を寄贈した
お礼として、大正4年(1915)年日本にやってきました。
この時日本から送られた苗木は「ソメイヨシノ」でその数6040本。
このときやってきた「ハナミズキ」は60本だったと言われます。
日本での「ハナミズキ」の花言葉は「私の思いを受けてください」
「公平にする」「返礼」「華やかな恋」などがあります。
ですが、このとき来日した「日米親善交流の証」であった原木は今では
1本しか残っていないと言います。
中には第二次世界大戦中に「日米親善交流の証」であった「ハナミズキ」は
伐採対象になったという話もあります。

そんなアメリカからやってきた「ハナミズキ」は白、赤に色ずく
花ビラ4枚つけます。
日本の気候にも合いますし、街路樹、公園、いろいろなところに
植えられてます。
花もよいですが秋に紅葉もするし、実もなる。
一本で、何度もおいしい樹木ですね。

若い木は枝も良く伸び勢いがあります、しかし枝先や、徒長枝
(幹から出てる奴)には花は付きません。
12月~2月の間に切り落としましょう。
基本的に自然と樹形が整いますのでそれ以外は剪定はしないほうが
いいです(剪定が強すぎると花をつけません)。

日当たりがいいところを好みますが、真夏の直射日光には弱いです...
ですから特に夏場にはみずやりが十分に必要です。
葉が落ちる時もありますがこれは樹木の自己防衛です。
お庭に植える際は西日の当らない午前中のみ日のさすような場所が
いいでしょう。
乾燥に弱いので注意しなければなりません。
冬の寒さは全然、問題ありません。

秋になる実は栄養分をたくさん吸収してしまいますので、早めに
取り除くと花を多く楽しむことができます。
肥料は2月、8月と2回は施肥してください。
油粕と骨粉ぐらいでいいと思います。
特に元気がなくなったときは、化成肥料を油粕に混ぜてもいいと思います。

さて、苗木の植付けですが、特に肥沃な土壌を好みますので最低でも
鉢の3倍は大きな穴を掘ってください。そして、堆肥と充分に土を混ぜて
(底の部分も)植え込みます。
土と堆肥、半々でもいいぐらいです。水はけが悪そうでしたら川砂(砂利)を
混ぜ込んで、植え込み、水をたっぷり、ぐちゃぐちゃになるぐらいにして、
鉢と土を落ち着かせます。
このような植え方をしていないと3年から5年で、枯れてしまう可能性も
あります。
良く住宅街でシンボルツリーが痛んでるのはそのせいでしょうね。

さて肝心の支柱は忘れないで下さい。
せっかく根が動き出しても、風で揺さぶられると細い根は切れてしまいます。
結果、根付かないという事です。

水と虫にも注意する必要があります。うどん粉病、アメリカシロヒトリ...
良く観察して必要であれば、消毒を年2回ほど行えばベストでしょう。
冬場の擁護剤も忘れずに!

当然ですが樹木にも寿命があります。
生き物の宿命なのでと言えばそれまでですが...
ウメとかモチ、在来種は長生きで50年くらいは十分に生きます。
ハナミズキの場合、何年とはいえませんが...それらに比べると短命で
あるのは確かです。
きれいな花を咲かせ、実をつけ、たくさん体力を使うからでしょうか...?
その辺はわかりませんが、とにかく植えて勝手に大きくなりいつまでも
あるって木ではないです。
なるべく長くキレイに楽しめるように管理してあげてください。
お手入れなど分からない時はご相談くださいませ!




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