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憎たらしいがハッピーバースデー

2019年05月29日 | 日記
姑は相変わらずベッドから起きる筋力は無いが、点滴も取れ、少しだが口から食事を摂っている。

腸閉塞も肺炎も今は治った状態だが、認知症が更に進んでしまった。

誰のことも、もう憶えていない。

あんなに可愛がってくれた私の息子、孫のことも忘れてしまった。

以前なら、忘れても写真を見せれば「ああ、○○ちゃん(私の息子の名前)か」と思い出していたのに、

今は写真を見せても首をかしげ、

「誰だかわからない…」

と言うようになってしまった。

更には、

「この前の日曜日は○○さん(姑の娘である義理の妹)が来たみたいですよ」

と言ったのに、

「○○さんて誰だ?」

と言っていた。

「おかあさんの娘ですよ」

と教えても、

「…わからない」

と、自分の娘のことも忘れてしまっていた。


もしかしたら、こうして会話をしていても、本当は私のことも誰だかわからないのかもしれない。

でも、混乱させては可哀想だから、

「きっと会えば思い出すから大丈夫ですよ」

と言っておいた。


愛する孫のことも実の娘のことも忘れてしまった姑だが、

一応ダンナの名前を出して聞いてみた。

「○○のこともわからないですよね?」。

しかし姑、

「それはわかる」。

ちょ、そうなんだ。

「憎たらしいから忘れない」。

姑キッパリ。笑


いろいろ自分の息子から苦しめられていた姑。

嫌な思い出が今も刺激になって、忘れられないのだろう。

そんなことは忘れて欲しいのに。

バカ息子のことは忘れなくて、

可愛い孫のことと、優しい娘のことは忘れてしまうなんて…


姑よ、そんなアナタの憎たらしい息子は
今日、61歳の誕生日ですよ。







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