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自然という準備

2019年05月24日 | 日記
昨日は無事、姑の入院先を転院した。

大きな県立病院で安心感があったから、まだしばらくそこに入院させていたかったのだが、

腸閉塞と肺炎自体は治ったから退院しなければならないと促されている雰囲気だった。

そうはいっても筋力が弱り、寝たきり状態になってしまった姑。

更には本人に動かなければという意欲も無い。

このままの状態では私もどうしたらいいかわからないので、リハビリをやっている病院に転院した。

寝たままストレッチャーで介護タクシーを使い転院したのだが、介護タクシーって助かるなあと思った。

運転手さんがすべてテキパキとやってくれてありがたかった。


そして転院先の病院で入院手続きをした後、担当の看護師さんからいろいろ聞かれたり説明があった。

「今、一番心配してることは何ですか?」

と聞かれ、

「寝たきりになるんじゃないかと心配です。腸閉塞が治っても、ちゃんと食べれてる様子もないし、自分では動けなくなってしまったし、こちらでリハビリをして、なんとか少しでも入院前のようになって欲しいんですが…」

と私は答えた。


しかし看護師さんは眉間にしわを寄せて「ウーン…」と首を少しかしげた。


「リハビリというのはですね、本人にやる気があってのことなんですよ。ましてや40歳50歳とかならまだしも90近い年齢なんですよ。リハビリもだし食事も本人が嫌がるのを無理にはさせられません」


え・・、まあ確かにそうだけど・・


「そうすると姑はずっとこのままってことなんですか?」

「もちろん私達も努力はしてみますが、そういう可能性はあります」


そうなんだ・・


「そして、あとは自然に任せるということでいいですか?」


え?


「自然に任せるというと?寝たきりにってことですか?」


「それもそうなんですが、やはり動かない食べないとなると、この先どんどん内蔵の機能も弱っていきます。そうするとこのまま自然に亡くなるかもしれません。これを老衰というんです」


私は看護師さんの話を聞きながら涙がこぼれた。

「老衰」という言葉にハッとさせられ悲しくなった。


看護師さんの言うことは確かに間違っていない。

間違ってはないんだけど、


「自然に任せるというのは意識したことがなかったので、今はまだ私は受け入れられないです」

と、泣きながら答えた。


看護師さんは、

「ただ、今はそういう段階にきていることを頭の片隅に入れていてください」

と言っていた。


「はい…」。

それは「はい」と言うしかない。

確かにそうなのだから。


夜、姑の実子である義理の妹にそのことをLINEした。

文面で見る義理の妹からの返信は、なんだか現実を実感してる様子が無さそうだった。

きっと義理の妹は、『そんなはずは無い、また元気になるはず』と、現実を受け入れたくない気持ちでいるのだろう。


私もそうだった。


でも、少しずつ覚悟をしていこう。

そして、姑に対しては、最後の最期まで優しくしよう。




























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