今日も息子に運転をさせ、買い物に行って来た。
いつもよりは少し遠くまで行った。
もちろん息子が運転する時は、若葉マークを付ける。
息子の運転は助手席から見ていて、そこまでしなくても、てくらい慎重だ。
でもま、慎重なことは良いことだ。
ちんたらしていても、初心者マークを付けていれば後続の車は理解してくれるだろう。
だが今日はこんなことがあった。
狭い道路から四車線の道路を右折して出なければならない時だった。
しかも信号が無く、慎重な息子はなかなか出るタイミングをつかめないでいた。
すると後ろに居た車が、「ブーッ!」とクラクションを鳴らした。
その瞬間、焦った息子は急いで飛び出し右折したのだが、すぐ後ろから車はもう来ていて危ないところだった。
「ちょっと!今のは危なかったよ!」
と、私は思わず怒った。
息子は落ち込んだ様子だった。
だがすぐ今度は「どんなヤツだ」とイラついた言い方をして、
さっきクラクションを鳴らした車が隣の車線を走って来て追い越して行くのをにらんでいた。
今年に入って運転免許を取得した息子にとって、初めて味わう嫌な瞬間だったようだ。
腹が立つのと悲しいのと怖かったのと、いっぺんにいろんな感情になって、そのあとまた落ち込みながら運転していた息子。
「あのねぇ、こんなもんじゃないよ、運転しているとムカつく車にしょっちゅう会うから。気にしてたらキリが無いからね」
と教えておいた。
だいたいにして私が免許を取った35年前なんて、マナーも何もあったもんじゃない荒い運転手だらけだった。
今でこそ社会問題になっているが、あおり運転なんて当たり前の時代だった。
それに車高を下げた暴走車も多かったし、大型トラックも気の荒そうな運転だった。
免許取り立ての頃、一番怖かったのは、
大型トラックからあおり運転をされた上に、なんと拡声器で、
「オラー!どけーっ!」
と怒鳴られたことだ。
なんで拡声器なんか付けてるのよ。今思いだしても呆れてしまう。
あんな車が後ろにぴったりくっついて、拡声器で怒鳴ってきたのだ。
今だったら、明らかに逮捕だ。
ほんとに怖かった。
そんな昔の話も息子にした。
「へぇ…」と息子も驚いて聞いていた。
あの時代に比べたら、今はだいぶマナーが良くなったと思う。
私が若葉マークを付けていたそんな頃は、遙か昔。
そのうちあっと言う間に枯れ葉マークを付ける歳になっちゃうのかな。
気がつけば、今週また一つ歳を取る。