姑、要介護2

2017年04月07日 | 日記
姑の介護保険認定は、要介護2になった。

それで今日はこれからのことを相談に、姑が住むH市の地域包括センターに行ってきた。

利用する事業所を決め、今後は週に3日ヘルパーに来てもらうことにした。

姑はあまり乗り気ではなかったが、なんとか説得した。

週に3日、1日1時間だけの利用にした。

これで少しは家もキレイになるだろうし、健康状態も見てもらえる。

今は週に3日、お弁当の宅配が来ているので、その日以外をヘルパーの訪問介護に充てることにした。

月水木がお弁当の宅配、
火金土がヘルパーの訪問介護。

日曜日は毎週はなかなか無理だが、できる限り私が足を運ぼう。

そして来年は、同居を考えていこう。


「それとですねぇ…」

地域包括センターの相談員の方が、何やら言い出しにくそうに話し始めた。

「これからはお家の中にヘルパーが出入りするわけですが、できればお嫁さんが貴重品を預かっておいてもらえませんか?」

「え?」

「か○こさん(姑の名前)は認知症が進んでいるようですね。見慣れない人が出入りすると、お金を盗られた、通帳を盗られたってことになりかねません」

ああ、確かに姑は何かが無いと探しもせず、誰かに盗まれたと決めつけている。

昨年はお金を下ろした郵便局で、二十万円盗まれたと警察騒動も起こしている。

「わかりました。私が預かっておきます」

「そうですね、その方が助かります。通帳、印鑑、保険証、現金等、お預かりください」

と、相談員の人に言われ、姑にも話した。

「はあはあ、他人が出入りするんじゃ危ないなあ。んじゃあたかぽんさんに頼むかなあ」

「はい、責任を持って預かっておきます」

そうキッパリ言った私をじーっと見る姑。

ちょ、その目はなんだ姑よ。

「保険証まで持っていかれたんじゃ病気に行きたいとき困るな」

ああ、確かに。

「ですよね、保険証は置いて行きますね」

「お金まで全部持って行くんですか?」

「お金は持って行きませんよ」

「ハンコも使いたい時があるなあ」

「一個は置いて行きますね」

ということで、通帳三通とそれぞれの印鑑を持って行くことにした。

姑はキャッシュカードとクレジットカードの類いは持っていない。

だから印鑑は預かっておかなきゃ。

ん?姑の目つきがおかしい。

「忘れるから書いておくかな」

と、紙と鉛筆を取り出した姑。

『たかぽんさんが通帳三つとハンコを持っている』

紙にたどたどしい字で一生懸命書いた姑。

だよねぇ・・・

自分の全財産を嫁に預けるんだもの、そりゃ不安があるさ。

書き終えた姑が、また何か言いたそうにじーっと見ている。

ちょ・・(汗)

そして待てよ、すごーくたまに来る姑の実の娘、義妹がこのメモを見たらどう思うだろう。

想像すると嫌だな。

それにこの姑の疑り深い目も嫌だな(苦笑)

「お義母さん、印鑑は置いていきますよ」

「はいはい、そうですか」

やっと安心した顔になった姑。

「あ、そのメモの、ハンコを持っているは消してくださいね」

そこんとこ大事だから姑よ。


来週月曜日は正式な手続きをするために、またH市に行くことになった。


姑よ、嫁の私を信じなさい。

これからどうしていくのが姑にとって一番良いか、私には少しずつうっすらと見えてきたから。