墨工房日記

墨職人の楽しみながらの、奮闘記

熊野古道を歩きました(その1)

2007年01月22日 | Weblog
21日の日曜日に発心門王子から熊野本宮大社までの熊野古道を歩きました。
まず、本宮大社に車をおいて、バスで発心門王子まで行きます。(写真・発心門王子)
天気は曇り空、午後から雨が降るかも?の天気です。
しかし、この季節としては暖かく、ハイキングにはもってこいでした。
でも、日に2本しかないバスの乗客は私と妻を入れて4人でした。皆さん遊びに来てください。
発心門王子から本宮大社までは徒歩で2時間30分、ゆるい下り坂で快適です。
いくつかの昔の風情のある集落を抜けていきます。
以前に放映されたNHKの連続ドラマ“ほんまもん”のロケ地も通ります。
僕はチョット運動不足のとき歩くには最適なコースのうえに、最終目的地が本宮大社なのでよく歩きます。
発心門王子は数ある王子の中でも宗教上で重要な王子に1つです。
この王子は熊野本宮大社の境内(敷地内)の入口にあたり、遠路はるばる、大阪、京都から歩いて来た人々もここまで来たらホットしたことでしょう。
僕は、ここから歩くのでとんでもないキセルをしましたが!
杉林に囲まれた緩やかな下り坂をしばらく歩くと、立派なログハウスの休憩所があります。
豪華なトイレもあり、女性ハイカーには人気です。
付近の山の岩肌には高さ1m直径50cm,上に屋根を付けた丸太が置いてあります。
これは、日本ミツバチの巣で“ごうら”といい、それぞれに持主がいてミツバチを育て蜂蜜を採っているのです。
日本ミツバチの蜜は味が濃厚で美味しいと評判ですが、なかなか量が採れないために高価です。でもお勧め!
このあたり一帯には畑が広がっています。今の時期は白菜、ダイコンなどが植えられており、美味しい田舎漬けになるのでは?
このあたりの畑の周囲は猪、猿、鹿等の獣害よけのためにグルリとトタン板で囲まれています。私の墨工房でも猪、猿が出るのですから、この辺りでは守るのも大変でしょう。
でも、のどかなとても癒される風景です。
のんびりした景色を楽しみながら30分ほど歩くと次の水呑王子に着きます。
花の咲く時期はまた良いだろうな