墨工房日記

墨職人の楽しみながらの、奮闘記

備長炭の煙

2008年12月12日 | Weblog
今朝も、紀州では寒い朝です。
と言っても、

セーター一枚で背中を丸めて、寒い寒い!ですが“笑い”
氷は張っておらず、霜が降りる程度です。

今朝方、工房に向かって丘を下る白い煙を見ました。



写真の左側が工房、
右側に紀州備長炭を焼く物部製炭所があります。

紀州備長炭を焼く窯から出ている、湯気の混じった煙です。
そのまま、工房に降りてきて、

昔懐かしい、すっぱいような、焚き火のような匂いをプレゼントしてくれます。
寒い時には、不思議と温まる香りで、冬のイメージです。

墨を灰の中に入れて乾燥する行程で使用する“木灰”は
物部さんからいただいています。

毎日、毎日、私は墨つくりに励んでいます。

紀州松煙ロゴ