ひとはみなーーけむりのなかーーー@kirekoです。
>拍手レス
14:11 感想が再開してる! と
感想の冷やし中華はじめました。
更新頻度は落ちますが、今後ともよろしく。
>今日の感想と批評
( ゜д゜ )いつも当日投稿順じゃつまらないので
( ゜д゜ )今日は当日の新着のほうにスポットを当ててみようと思う。
( ゜д゜ )新着順へ行っては投稿順を攻め、投稿順へ行っては新着順を攻める。
( ゜д゜ )ふふっ、これこそ疑兵の計でござるよ。
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■時間のよどみ ジャンル その他 作:浅阿 朋紀
:あらすじ
わたしは難病で亡くなった同級生の墓の前にいた。子供のころ,わたしは彼にひどいことをした。そして長年反省し苦しんできた。そんなわたしの前に,死んだ筈の彼が現れた。
:感想
難病と障害を持つかつての級友との時間のよどみでの再開、それを描いた作品。というわけで感想に入っていこう。前にもこの作者の作品を読んだ身として、相変わらず気になるのは、なんで句読点がカンマなんだろうか。一種こだわりにも見えてきてしまいそうだが、話がスラスラ進むだけに、ちょっと読む時に気になってしまう感じがした。少しばかり「時間のよどみ」について、説得力にかける表現が目立つが、そこはオカルティックナファンタジーということで眼を瞑ろう。障害を取り扱う話は、どうも辛気臭くなるのが常であり、不幸の押し売りが嫌いなkirekoとしては、ごめん被りたい部分もあるが、個人的に好きな設定と、シーンが幾つか見えて良かった。まず、障害者の割に生意気で卑屈ではないという設定が良い。だからこそ親の悪口を言われた主人公が激怒して、問題発言をしてしまうのだが、そういう卑屈でない障害者像は、とても好感が持てた。ただ、最期まで行くと若干そのキャラクター描写がブレるシーンがあるので、読者としては「生意気」という部分を貫いて欲しかった気もする。あと好きなシーンは、やはり障害者の息子を持つ父親の、衝撃の一言だろう。当人が聞いていることも知らずに、もう一人の息子のほうへ愛情を注げと言うばかりか、「どうせ死ぬんだぞ」というドライな人間性には、とても引き込まれるものがあった。ここは演出的にも好きなシーンだ。ただ、このシーンが上手すぎて、その後の時間のよどみの中での体験は、雰囲気が違いすぎるというか、余り描写として好きじゃなかったなぁ。
:読める判定 カンマが気になる :好き嫌い判定 割と好き
■白いあがない ジャンル 文学 作:彰子
:あらすじ
ホームレスが死ぬ。彼に降るのは、白いあがない。
:感想
やたらと回りくどい表現のせいか、うだつのあがらない話だ。ホームレスという存在である主人公が見た走馬灯というか、思い出との対話というか、そういう面白そうな展開ではあるのに、なんだか何が言いたいのか良くわからない話だった。とにかく作者の感情が入りすぎて、何かと表現が美化され過ぎていると思う。ドラえもんで言うなら、のびたが秀才キャラになるぐらい違和感があった。個人的には、昔よりも今の状況をもう少し写実的に、人間らしく描いて欲しかったな。くどくど言うよりスパッと一言で済まして欲しい。
:読める判定 読めなくはない :好き嫌い判定 嫌い
■氷点下の青空 ジャンル 文学 作:カリブー
:あらすじ
この春に中学3年生になった一条兼太は、クラス替えであまり友達のいないクラスに配属されてしまった。その上最初の自己紹介や体育の授業で失態を犯して友達作りに失敗し、嫌なクラスメートに目をつけられてしまう。どんどん憂鬱になる一方の学校生活を、彼は無事卒業まで乗り切ることができるのだろうか?
:感想
こういうものこそ、本当の学園物と称して良い小説なのではないかと思う作品。とにかく経験的な「あるある」といった懐かしさと、体験的なほろ苦さの描写が丁寧で、しかも上手い。あと、最初から最期まで、いわゆる構成的なブレがまったくないのが凄い。起承転結が上手く纏まっていて、やや駆け足気味の終盤の展開も、すんなり飲み込める話だ。見ず知らずの仲間、席替え、修学旅行、事件、入試、これらの学園生活においてありきたりなパーツを、上手く使いこなしている部分については、本当に脱帽だ。演出的には平坦なものが多いが、とにかく文字数の多さ、長さの割にはスラスラ読んでいける作品だと思う。個人的に好きなのは、主人公に見え隠れする人間性というか、いじめられっ子体質なのに、それだけでは終わらないところが良い。最初は「なんて被害妄想の多い主人公だ」と思っていただけに、邪険する相手に対してちゃんと物を言ったり、憧れの級友が襲われているのを助けたり、そういう勇気ある行動が見え隠れするのが、とても心地よい。昨今の「どうせだめだ」みたいな卑屈体質の主人公に呆れていた読者には、読んで損するタイプの小説ではないと思う。一読あれ!
:読める判定 スラスラ読める :好き嫌い判定 個人差あり
■求めたもの ジャンル 文学 作:立花 悠
:あらすじ
感情を持たなかった少女が感情を求めた、彼女が得たものは?
:感想
人形のように無機質な存在だった人間が、狂おしいほどの愛に目覚めようとする話。なんだか掲げた主題が主題だけに、内容は拍子抜けだった気がする。とかく「愛する事」に関して玉虫色の発言が多くて、とてもわかりにくい。実例があるなら、実例をそのままあげてほしいと思うぐらいだ。「得たものは?」とあらすじには書いてあるのだが、kirekoにはその得たものが何なのかわからなかった。表面的な難しさよりも、共感できるような判りやすさにスポットを当ててみたほうが良いんじゃないかと個人的に感じた。
:読める判定 読めなくは無い :好き嫌い判定 嫌い
■ぐだりぐだり ~昼ご飯で ジャンル コメディー 作:ミンチ
:あらすじ
これは二人の学生が、グダグダと昼休みを過ごすお話。
:感想
改行は言わずもがな。台詞中心でやるなら、ちゃんと読み手に伝わる意味のある台詞を羅列して欲しいものだ。キャラ小説をやりたいなら、もう少し惹き付けるものを描いてほしいものだなあ。つまらない自慰行為を見せられて面白いと思う奴なんかマゾだけだよ。
:読める判定 問題外 :好き嫌い判定 嫌い
■Signal ジャンル ファンタジー 作:黒棘
:あらすじ
護る者の為に世界を翔ばなければならない主人公「俺」彼にはテストが出された。護る者を忘れても自分を忘れても目的を失っても、テストをクリアする事、内容は脱出ゲーム、果たして「俺」は脱出し異世界へ行く事が出来るのだろうか
:感想
背景色、眼がいてえよ。怒るでしかし。
全体のテンポは良いと思うが、不思議な雰囲気のまま、描写にこだわりもなく終わる小説というのは、読む価値がないと個人的に判断してしまうなあ。連載にするなら、おそらくもう少し面白くなると思うのだが、なんていうか作者独特の観念や描写を文字で読者に伝えようと思う心が無い限り、小説なんて面白くならないよなぁ、とkirekoは思う。
:読める判定 眼が痛い :好き嫌い判定 嫌い
■御主中後書き。及びどうでもいい話。 ジャンル エッセイ 作:伊達倭
:あらすじ
タイトル通りです。エッセイというより、覚え書き。
:感想
作品、読んでなくてすいません。でも、後書きなら連載作品の最期に書けばいいとおもいます。短編であげるなんてナンセンス極まりない。
こういう奴に潰される短編小説の身を憂慮してほしいよね。ここは個人の日記帳じゃないんだからさ。まったく不快な話だよ。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 何考えてんだか
■カナリア ジャンル 文学 作:柳川都紀子
:あらすじ
生きている時間は同じだと、どうしてそう思ってしまったんだろう。僕とあの人とでは、生きる時間は違っていたのに。だけどそれでも僕は彼に、伝えたい。最後まで君を想うと。
:感想
ちょっと感動思考の作品。いわゆる飼われいる動物視点で擬人的な思考を描くという作品。展開としてありがちな死という存在が、動物と人間の寿命の差という観点に基づいているところは、好きな人は好きな設定なんじゃないだろうか。kirekoがカナリアという鳥をイマイチ良くわかってないので、その辺の説明も欲しかったと思うが、臨終のその時までの主従の悲しみが伝わってきたので、良しとしていいのではないだろうか。問題は、少し表現が浮ついていて、まわりくどい気がする点だ。綺麗なものを綺麗に書きたいという気持ちはわかるのだが、どうしても「綺麗なまま」で終わってしまう所が非常に残念だ。もっと、読者が「わざとらしい」と思うぐらい訴えかけるような文を書いても、演出的には良かったんじゃないだろうか。ちょっと描写不足なのか、感動物にしては各々がドライな感じがしてしまったなあ。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 好きでも嫌いでもない
■甘えんな ジャンル 恋愛 作:由井野藍
:あらすじ
彼氏に振られ沈む本庄に、甘えてもいいと言った黒田。しかし元彼を忘れるため縋ろうとした本庄に、黒田は“甘えんな”と突き放す。
:感想
タイトルに惹かれたものの、内容はベタベタ系の恋愛話だった。たぶんkirekoが女性一人称の恋愛に、とかく興味が無いってのが一番の原因だと思うんだがね。特に展開に優れているわけでもなく、面白いと思うところもなく、文章的に秀でている表現があるわけでもなく、なんとも感想人殺しというか、もうね、ため息の一つもつきたくなる話なわけよ。例えるなら、でけえ砂漠の中でやっとオアシスを見つけたら、実は蜃気楼だった感じ。もうね、そういう恋愛に何か物言うほど若くないってことよね。
:読める判定 わりと読める :好き嫌い判定 嫌い
■もっと好きになる。 ジャンル 恋愛 作:コロ
:あらすじ
告白された彼女との初めてのデート。小さな恋の始まり。
:感想
キャラクター描写に関しては、ありがちでいいと思う。変にイチャイチャしない分、地の文で表せるはずの場景描写が不足している点と、もう少しキャラクター要素に特徴づけを行ったほうが、小説としては面白いんじゃなかろうか。ただ、一人称の語りが薄っぺらくて気持ち悪いが。
:読める判定 三点リーダは一文字で :好き嫌い判定 どっちつかず
■血塗られたノート ジャンル ホラー 作:藤木 大成
:あらすじ
人をいじめちゃいけないよ。いじめっ子はいつか復習されるんだから、、、
:感想
呪い系の話?最期まで読んで、その辺がよくわからなかったが、いわゆるオカルトとスリルを足して二で割ったような作品。うーん、ホラーとして、ちょっと薄味に仕上げすぎじゃなかろうか。意図的なひらがな表記も帰って読み辛く感じるし、なんだかホラー成分というよりも、主人公の描く焦燥感というか、スリル成分が足りない感じがした。個人の好き好きの話だとは思うんだけどさ、なんだか描写がサラサラしてるんだよね。もっと詳しく、背筋にピトッとついて、ジトッとして離れない感じに仕上げても良いんじゃないだろうか。いっそスプラッター映画みたいな快活なノリでやってくれってのは、無理なお願いか。
:読める判定 各所に読みづらい場所あり :好き嫌い判定 好きではない
■境界線の引きかた ジャンル エッセイ 作:飯野こゆみ
:あらすじ
友達と知り合いの境界線。皆さんは何処だと思いますか?
:感想
友達と知り合いの境界線という、身近な話であるのだが、なかなか哲学的なテーマを掲げる作品。この話を読んで、自分だったら今付き合っているグループの事を考えて「知り合い」と言ってしまいそうだが、やはりそういう友人関係についての何気ない一言が、意外と亀裂の始まりだったりするのは、今昔変わらない話なのではないだろうか。人生の中で、多くの人と付き合う間に、どんなに仲が悪くても付き合いを続ける人もいれば、どんなに仲が良くても疎遠になる人もいると思う。考え過ぎといっては何だが、そういうのが気になるのもまた事実だ。
どうでも良い余談なのだが、昔、kirekoも知り合い連中と、似たような議論したことがある。その時は「親友」と「友人」の違いという話だった。どうも友人のランク付けのような気がして、そういう差別的なものが気になる人も居たようだが、現実問題、長い間生きて、色んな人と付き合っていれば、友達の中で自分に合う人、合わない人。良く話をする人、しない人。話しかけやすい人、にくい人。というのは、結局出来てしまうものだ。それを認めるか認めないかの話という結論にその時は達したのだが、やはりkirekoは、親友と友人というものは、分けられて当然の存在だと思う。口に出して言えば角が立つものだが、皆やっていることだと思うんだよね。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 わりと好き
===========終わり===========
>何気に自己最多感想
( ゜д゜ )なんか踏ん切りのつかない作品が多くて
( ゜д゜ )気付けばこんなに読みまくっていた。
( ゜д゜ )うーん、多くの作品を読むっていうのは
( ゜д゜ )達成感があるNE!
■今日のあなたの運勢もわかるWEB拍手(何か一言あったらどうぞ)
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>拍手レス
14:11 感想が再開してる! と
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更新頻度は落ちますが、今後ともよろしく。
>今日の感想と批評
( ゜д゜ )いつも当日投稿順じゃつまらないので
( ゜д゜ )今日は当日の新着のほうにスポットを当ててみようと思う。
( ゜д゜ )新着順へ行っては投稿順を攻め、投稿順へ行っては新着順を攻める。
( ゜д゜ )ふふっ、これこそ疑兵の計でござるよ。
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
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■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■時間のよどみ ジャンル その他 作:浅阿 朋紀
:あらすじ
わたしは難病で亡くなった同級生の墓の前にいた。子供のころ,わたしは彼にひどいことをした。そして長年反省し苦しんできた。そんなわたしの前に,死んだ筈の彼が現れた。
:感想
難病と障害を持つかつての級友との時間のよどみでの再開、それを描いた作品。というわけで感想に入っていこう。前にもこの作者の作品を読んだ身として、相変わらず気になるのは、なんで句読点がカンマなんだろうか。一種こだわりにも見えてきてしまいそうだが、話がスラスラ進むだけに、ちょっと読む時に気になってしまう感じがした。少しばかり「時間のよどみ」について、説得力にかける表現が目立つが、そこはオカルティックナファンタジーということで眼を瞑ろう。障害を取り扱う話は、どうも辛気臭くなるのが常であり、不幸の押し売りが嫌いなkirekoとしては、ごめん被りたい部分もあるが、個人的に好きな設定と、シーンが幾つか見えて良かった。まず、障害者の割に生意気で卑屈ではないという設定が良い。だからこそ親の悪口を言われた主人公が激怒して、問題発言をしてしまうのだが、そういう卑屈でない障害者像は、とても好感が持てた。ただ、最期まで行くと若干そのキャラクター描写がブレるシーンがあるので、読者としては「生意気」という部分を貫いて欲しかった気もする。あと好きなシーンは、やはり障害者の息子を持つ父親の、衝撃の一言だろう。当人が聞いていることも知らずに、もう一人の息子のほうへ愛情を注げと言うばかりか、「どうせ死ぬんだぞ」というドライな人間性には、とても引き込まれるものがあった。ここは演出的にも好きなシーンだ。ただ、このシーンが上手すぎて、その後の時間のよどみの中での体験は、雰囲気が違いすぎるというか、余り描写として好きじゃなかったなぁ。
:読める判定 カンマが気になる :好き嫌い判定 割と好き
■白いあがない ジャンル 文学 作:彰子
:あらすじ
ホームレスが死ぬ。彼に降るのは、白いあがない。
:感想
やたらと回りくどい表現のせいか、うだつのあがらない話だ。ホームレスという存在である主人公が見た走馬灯というか、思い出との対話というか、そういう面白そうな展開ではあるのに、なんだか何が言いたいのか良くわからない話だった。とにかく作者の感情が入りすぎて、何かと表現が美化され過ぎていると思う。ドラえもんで言うなら、のびたが秀才キャラになるぐらい違和感があった。個人的には、昔よりも今の状況をもう少し写実的に、人間らしく描いて欲しかったな。くどくど言うよりスパッと一言で済まして欲しい。
:読める判定 読めなくはない :好き嫌い判定 嫌い
■氷点下の青空 ジャンル 文学 作:カリブー
:あらすじ
この春に中学3年生になった一条兼太は、クラス替えであまり友達のいないクラスに配属されてしまった。その上最初の自己紹介や体育の授業で失態を犯して友達作りに失敗し、嫌なクラスメートに目をつけられてしまう。どんどん憂鬱になる一方の学校生活を、彼は無事卒業まで乗り切ることができるのだろうか?
:感想
こういうものこそ、本当の学園物と称して良い小説なのではないかと思う作品。とにかく経験的な「あるある」といった懐かしさと、体験的なほろ苦さの描写が丁寧で、しかも上手い。あと、最初から最期まで、いわゆる構成的なブレがまったくないのが凄い。起承転結が上手く纏まっていて、やや駆け足気味の終盤の展開も、すんなり飲み込める話だ。見ず知らずの仲間、席替え、修学旅行、事件、入試、これらの学園生活においてありきたりなパーツを、上手く使いこなしている部分については、本当に脱帽だ。演出的には平坦なものが多いが、とにかく文字数の多さ、長さの割にはスラスラ読んでいける作品だと思う。個人的に好きなのは、主人公に見え隠れする人間性というか、いじめられっ子体質なのに、それだけでは終わらないところが良い。最初は「なんて被害妄想の多い主人公だ」と思っていただけに、邪険する相手に対してちゃんと物を言ったり、憧れの級友が襲われているのを助けたり、そういう勇気ある行動が見え隠れするのが、とても心地よい。昨今の「どうせだめだ」みたいな卑屈体質の主人公に呆れていた読者には、読んで損するタイプの小説ではないと思う。一読あれ!
:読める判定 スラスラ読める :好き嫌い判定 個人差あり
■求めたもの ジャンル 文学 作:立花 悠
:あらすじ
感情を持たなかった少女が感情を求めた、彼女が得たものは?
:感想
人形のように無機質な存在だった人間が、狂おしいほどの愛に目覚めようとする話。なんだか掲げた主題が主題だけに、内容は拍子抜けだった気がする。とかく「愛する事」に関して玉虫色の発言が多くて、とてもわかりにくい。実例があるなら、実例をそのままあげてほしいと思うぐらいだ。「得たものは?」とあらすじには書いてあるのだが、kirekoにはその得たものが何なのかわからなかった。表面的な難しさよりも、共感できるような判りやすさにスポットを当ててみたほうが良いんじゃないかと個人的に感じた。
:読める判定 読めなくは無い :好き嫌い判定 嫌い
■ぐだりぐだり ~昼ご飯で ジャンル コメディー 作:ミンチ
:あらすじ
これは二人の学生が、グダグダと昼休みを過ごすお話。
:感想
改行は言わずもがな。台詞中心でやるなら、ちゃんと読み手に伝わる意味のある台詞を羅列して欲しいものだ。キャラ小説をやりたいなら、もう少し惹き付けるものを描いてほしいものだなあ。つまらない自慰行為を見せられて面白いと思う奴なんかマゾだけだよ。
:読める判定 問題外 :好き嫌い判定 嫌い
■Signal ジャンル ファンタジー 作:黒棘
:あらすじ
護る者の為に世界を翔ばなければならない主人公「俺」彼にはテストが出された。護る者を忘れても自分を忘れても目的を失っても、テストをクリアする事、内容は脱出ゲーム、果たして「俺」は脱出し異世界へ行く事が出来るのだろうか
:感想
背景色、眼がいてえよ。怒るでしかし。
全体のテンポは良いと思うが、不思議な雰囲気のまま、描写にこだわりもなく終わる小説というのは、読む価値がないと個人的に判断してしまうなあ。連載にするなら、おそらくもう少し面白くなると思うのだが、なんていうか作者独特の観念や描写を文字で読者に伝えようと思う心が無い限り、小説なんて面白くならないよなぁ、とkirekoは思う。
:読める判定 眼が痛い :好き嫌い判定 嫌い
■御主中後書き。及びどうでもいい話。 ジャンル エッセイ 作:伊達倭
:あらすじ
タイトル通りです。エッセイというより、覚え書き。
:感想
作品、読んでなくてすいません。でも、後書きなら連載作品の最期に書けばいいとおもいます。短編であげるなんてナンセンス極まりない。
こういう奴に潰される短編小説の身を憂慮してほしいよね。ここは個人の日記帳じゃないんだからさ。まったく不快な話だよ。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 何考えてんだか
■カナリア ジャンル 文学 作:柳川都紀子
:あらすじ
生きている時間は同じだと、どうしてそう思ってしまったんだろう。僕とあの人とでは、生きる時間は違っていたのに。だけどそれでも僕は彼に、伝えたい。最後まで君を想うと。
:感想
ちょっと感動思考の作品。いわゆる飼われいる動物視点で擬人的な思考を描くという作品。展開としてありがちな死という存在が、動物と人間の寿命の差という観点に基づいているところは、好きな人は好きな設定なんじゃないだろうか。kirekoがカナリアという鳥をイマイチ良くわかってないので、その辺の説明も欲しかったと思うが、臨終のその時までの主従の悲しみが伝わってきたので、良しとしていいのではないだろうか。問題は、少し表現が浮ついていて、まわりくどい気がする点だ。綺麗なものを綺麗に書きたいという気持ちはわかるのだが、どうしても「綺麗なまま」で終わってしまう所が非常に残念だ。もっと、読者が「わざとらしい」と思うぐらい訴えかけるような文を書いても、演出的には良かったんじゃないだろうか。ちょっと描写不足なのか、感動物にしては各々がドライな感じがしてしまったなあ。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 好きでも嫌いでもない
■甘えんな ジャンル 恋愛 作:由井野藍
:あらすじ
彼氏に振られ沈む本庄に、甘えてもいいと言った黒田。しかし元彼を忘れるため縋ろうとした本庄に、黒田は“甘えんな”と突き放す。
:感想
タイトルに惹かれたものの、内容はベタベタ系の恋愛話だった。たぶんkirekoが女性一人称の恋愛に、とかく興味が無いってのが一番の原因だと思うんだがね。特に展開に優れているわけでもなく、面白いと思うところもなく、文章的に秀でている表現があるわけでもなく、なんとも感想人殺しというか、もうね、ため息の一つもつきたくなる話なわけよ。例えるなら、でけえ砂漠の中でやっとオアシスを見つけたら、実は蜃気楼だった感じ。もうね、そういう恋愛に何か物言うほど若くないってことよね。
:読める判定 わりと読める :好き嫌い判定 嫌い
■もっと好きになる。 ジャンル 恋愛 作:コロ
:あらすじ
告白された彼女との初めてのデート。小さな恋の始まり。
:感想
キャラクター描写に関しては、ありがちでいいと思う。変にイチャイチャしない分、地の文で表せるはずの場景描写が不足している点と、もう少しキャラクター要素に特徴づけを行ったほうが、小説としては面白いんじゃなかろうか。ただ、一人称の語りが薄っぺらくて気持ち悪いが。
:読める判定 三点リーダは一文字で :好き嫌い判定 どっちつかず
■血塗られたノート ジャンル ホラー 作:藤木 大成
:あらすじ
人をいじめちゃいけないよ。いじめっ子はいつか復習されるんだから、、、
:感想
呪い系の話?最期まで読んで、その辺がよくわからなかったが、いわゆるオカルトとスリルを足して二で割ったような作品。うーん、ホラーとして、ちょっと薄味に仕上げすぎじゃなかろうか。意図的なひらがな表記も帰って読み辛く感じるし、なんだかホラー成分というよりも、主人公の描く焦燥感というか、スリル成分が足りない感じがした。個人の好き好きの話だとは思うんだけどさ、なんだか描写がサラサラしてるんだよね。もっと詳しく、背筋にピトッとついて、ジトッとして離れない感じに仕上げても良いんじゃないだろうか。いっそスプラッター映画みたいな快活なノリでやってくれってのは、無理なお願いか。
:読める判定 各所に読みづらい場所あり :好き嫌い判定 好きではない
■境界線の引きかた ジャンル エッセイ 作:飯野こゆみ
:あらすじ
友達と知り合いの境界線。皆さんは何処だと思いますか?
:感想
友達と知り合いの境界線という、身近な話であるのだが、なかなか哲学的なテーマを掲げる作品。この話を読んで、自分だったら今付き合っているグループの事を考えて「知り合い」と言ってしまいそうだが、やはりそういう友人関係についての何気ない一言が、意外と亀裂の始まりだったりするのは、今昔変わらない話なのではないだろうか。人生の中で、多くの人と付き合う間に、どんなに仲が悪くても付き合いを続ける人もいれば、どんなに仲が良くても疎遠になる人もいると思う。考え過ぎといっては何だが、そういうのが気になるのもまた事実だ。
どうでも良い余談なのだが、昔、kirekoも知り合い連中と、似たような議論したことがある。その時は「親友」と「友人」の違いという話だった。どうも友人のランク付けのような気がして、そういう差別的なものが気になる人も居たようだが、現実問題、長い間生きて、色んな人と付き合っていれば、友達の中で自分に合う人、合わない人。良く話をする人、しない人。話しかけやすい人、にくい人。というのは、結局出来てしまうものだ。それを認めるか認めないかの話という結論にその時は達したのだが、やはりkirekoは、親友と友人というものは、分けられて当然の存在だと思う。口に出して言えば角が立つものだが、皆やっていることだと思うんだよね。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 わりと好き
===========終わり===========
>何気に自己最多感想
( ゜д゜ )なんか踏ん切りのつかない作品が多くて
( ゜д゜ )気付けばこんなに読みまくっていた。
( ゜д゜ )うーん、多くの作品を読むっていうのは
( ゜д゜ )達成感があるNE!
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