薄暗い樹林に、忽然と一つ目の白い竜が現れました。
良く晴れた日の午前中、落ち葉と腐葉土が厚く積もる樹林の中へ。
足を踏み入れると、先ほどまでの空が嘘のように薄暗く静まり返えっています。
足を踏み入れると、先ほどまでの空が嘘のように薄暗く静まり返えっています。
目を凝らすと、其処此処に白い竜が頭をもたげていました。
ギンリョウソウ(銀竜草)、別名ユウレイソウ(幽霊草)。
ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草で、全国に分布する腐生植物。
黄色く見えるのが雄蕊の葯、青いのが雌蕊。
花の大きさは様々で、普通は↓くらい。
横から見ると筒状鐘形。
少し行くのが早かったようで、まだ出始めたばかりの花が多かったです。
昼なお暗い斜面に浮かぶ青い目の白い花、不気味ささえ感じさせます。
無数に立ち上がる竜達、なるべく明るい所や木漏れ日の当たるのを選んで。
日に透けると、花弁が赤味を帯びる個体も。
日に透けると、花弁が赤味を帯びる個体も。
角のように見えるのは萼片、横から見るとまさに竜ですね。
もう少しすれば、見事になっていただろう大株も幾つか。
これも後4~5日すれば。
図鑑には高さ10~20cmとなっていますが、そんなに大きなのは見た事が有りません。
図鑑には高さ10~20cmとなっていますが、そんなに大きなのは見た事が有りません。
鳥の声さえ聞こえぬ薄暗い山中に、無数の竜とただ一人でした。
花記録に「桜が散り、若葉が萌え始める頃」と記して有ったので行ったのですが。
桜は例年より早く、ギンリョウソウは例年並みだったようです。
桜は例年より早く、ギンリョウソウは例年並みだったようです。
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