しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第20回 エン・ウン・ラティート!

2005-11-01 01:54:54 | カンテ
フラメンコたちのフィエスタ!というと多くの日本のファンにとっては見果てぬ夢なのかも。
その夢をちょこっと味あわさせてくれるのがこのアルバム。
発表が98年。
ちょっと前ですが、うん、この録音行われたときのこと、なんとなく覚えてるよ。
私もマドリにいたのですが、カルダモモかなんか、そのへんにいて
そこでサラから電話がかかってきて、今日やってるらしいんだけど、行く?ってきかれた。
わたしは招待されてもいないし、行かないと断ったんですが、
惜しいことしたかな?
考えてみればいる連中はみんな知ってる子たちだったし、でも、ま、
よばれてないとこにいって嫌な顔されるのもなあ、と思ったので。
フィエスタは居心地の良さあってこそだし。
うーん、でもサラは結局行ったようだし(クレジットにあるし)
一緒に行けばよかったのかなあ。

そう、このアルバムって、マドリードのフラメンコたちのたまりば、
カンデーラで録音されたんですね。
最近ずいぶんいってないけど、今はどーなんだろう。
あたしがさかんに顔だしてた頃は
グリロやボリータが近所に住んでて毎日のようにきてたし、
アンダルシアの連中はほかの場所知らないから公演後はたいていみなここにきてたし
ふらりと行けばいつも誰かしら知り合いがいて、
飲んだりしゃべったりでそれなりに楽しく過ごしたのでした。

私が知っているのは90年代だけど、その前、80年代はそれこそ
ヘラルドやリケーニなど今をときめくギタリストたちが腕を競いあったりとか
いろいろあったそーです。
カマロンやモレンテもよくきたそーだ。
(90年代でもモレンテには何度か会ったが。パコやビセンテとのんだこともあるよん)
ふだんはおしゃべりだけなんだけど、たま~に、フィエスタがあったり、フィエスタになったり
(このふたつは微妙に違う。。。)
いろいろいい目みさせていただきました。
今は、もうほんとずーっといってないけど、
セビージャのカルボネリアもそーだけど、
フラメンコというよりもフラメンコぶりのにーちゃんたちとツーリストとかでいっぱいという噂。
ほんとかな?

このアルバムはそのフィエスタの雰囲気をそのまま、っていうコンセプトみたいで
だから歌も、きっちりつくられた一曲を歌う、それぞれのソロ・アルバムとは違って
もっと“生”です。きのままつーか。
レトラも好き勝手に好きなの歌うから、自分が録音してる新しいものも歌うかもだけど
古い,昔ながらのポピュラーなのをみんな自然に歌っていますね。

自分たちで楽しんでいる、という感じがあってそれがこっちにも楽しい、
歌だけでなく、まわりのオレ!などの声がまたよいですね。
レメディオスとか。
ちなみに彼女のタンゴよいですね~。初期のアルバムでももう一曲好きなのあるけど
ほんと彼女のタンゴは深くてよいわ。

ちなみにこれハビエル・リモンのプロデューサーとしての初期のものですね。
そーいや彼と最初に会ったのもカンデーラだったなあ。
ペペ・デ・ルシアとつるんでいたよーな。。。


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2 コメント

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Unknown (おれいくこ)
2005-11-01 02:06:40
バルセロナに来る時に多くのCDを売ったOR日本に送り返してしまったけど、これはここまで持って来た数少ない1枚。日本でOLさんやってた時からの愛聴盤だったから。これ聴きながら本場のライブの雰囲気に思いを馳せてみたり。ちなみに私もこのCDはレメのタンゴが大好き。あとドゥケンデとポティートね。今夜久々に聴いてみよう。。。
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無人島にもっていく500枚 ()
2005-11-02 03:18:11
には入りますね、わたしも。

って500枚じゃだめ?



でも5枚じゃむりだしなあ。100枚ならうーん入るかも。

レメディオスのタンゴはやっぱいいっすよね。

昔のアルバムで歌っているタンゴ・デ・フロンテーラつーのもはい、泣かせます。

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