しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第63回 チリゴタ・デ・セルー

2006-03-19 20:43:53 | そのほか
つーわけでヘレスで唯一買ったCDをご紹介。
タイトルは「ロス・ケ・コセン・パ・ラ・カジェ」
チリゴタ・デ・セルーの06年の新譜です。

カディスというとフラメンコ・ファンにとっては
アレグリアスやタンギージョ、
そしてソレア・デ・カディス、タンゴ・デ・カディス
なんてとこが思い起こされるんではないでしょーか。
なんでフラメンコな町と思うことでしょう。
たしかにフラメンコな町でありますが、
それよりなによりカルナバルな町なんです。
有名なタンギージョの「昔の銅貨」がカルナバルで歌われたタンギージョだってこと、
ご存知ですよね。

カディスのカルナバルはもちろん仮装もありますが
メインとなるのは“歌”なんですね。
それも毎年オリジナルな曲を発表するグループの数々、
コーロとよばれる大合唱団、
それより少ない人数のコンパルサ、チリゴタ
少人数のクアルテット
とよっつのカテゴリーがありまして
これらがカルナバルを前にしたコンクールで競い
後、町でもうたうわけですね。
で、コンクールにでない(が実はすごい人気の)グループもあったり
ロマンセーロっていったけかな、紙芝居みたいなので語りをきかせる人がいたり
で、カルナバルのカディスは目にも耳にもうれしい町なんです。
ついでにいえば名物のうにもうまい。。。ので口にもうれしい。

でこのアルバム。
セルーは毎年コンクールで上位入賞しているチリゴタのグループを率いる人で
本名ホセ・ルイス・ガルシア・コシオ。
風刺のきいたおちゃらけな歌詞はサイコー!
(この歌詞がすんなり全部ききとれる日本人はおそらくいないだろーけど
集中しないとスペイン人でもききとれない。。。といわれる)

今年はゲイなお針子さんですが
去年はニートな30男
一昨年は尻しかれ夫(ロ・ケ・ディガ・ミ・ムヘーは優勝!)
大昔には伝説のよっぱらいもあったし、
と毎年、もちろんその仮装/仮想状況をいかした歌詞をおくりだし
笑える笑える。
今年の歌詞の中には「うちのイグアナは歌って踊る/イグアナ・デル・レブエロ」とか
フラメンコ好きならよけい笑えるだじゃれがあったり、
替え歌にセビジャーナスがあったり。

いや~とっても楽しいんですが、こればっかは歌詞わかんないと楽しさ半減かもですが。





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イグアナ (オレいくこ)
2006-04-02 08:43:46
イグアナ?それって正解はもしかしてファナ?ペチコート(って言わないか?)おばちゃんの?
返信する
Unknown ()
2006-04-02 19:48:20
そーだよん。。。

おばちゃん、孫もいるが、若いっ!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。