しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

1月にみたもの

2009-02-03 20:56:22 | 公演
年々、1年が早くなってきています。年をとった証拠ですね。
さて、わたしが1月に見たフラメンコ公演は5つ

1月15日 ホセ・ガルバン カハソル文化センター
いまや、イスラエルの父、と、よばれることが多いという。。。でもセビージャを代表する舞踊教師の一人で、かつてタブラオ中心に活躍していた踊り手。劇場の舞台にメインでたつのはもう30年ぶりだそうでしたが、なかなかのものでございました。今はクリスティナ・へーレン財団で教えてるそうで、三人の生徒(バイラオーラ)も出演。でもそれもすっかりかすんでしまったのはフィン・デ・フィエスタ。奥さんでこれも踊り手だったエウヘニアをはじめ、イスラエル、パストーラ、踊り手ではない末の息子(これがまた面白い)、イスラエルの奥さん、息子や娘、家族総出。いやー、たのしゅうございました。

1月22日 ラ・タナ、モンセ・コルテス カハソル文化センター
パコ・デ・ルシアのグループでコーラスをつとめている女性二人(今はチョンチと3人だけど、以前はこの二人にドゥケンデだった)のジョイントコンサート。二人ともソロアルバムもだしてるわけなんだけど。。。いやいや。タナが歌い手として歌う(っていいかたは変かもだが、伴奏やグループでなく、ギターと二人で、って意味ね)のははじめてみたけど、なれてないなあ、って感じ。レトラのつなげ方とかも不自然。モンセはそのぶん、先輩だけど、ギターがいまいちで、実力発揮できないまま、ってかんじ? 残念な夜。

1月28日 萩原淳子 カルトゥハ
水曜日のフラメンコ無料公演。スペイン在住歴の長い淳子ちゃんは、ビエナルのパラレル公演など、ペーニャやコンクールなどで活躍している日本人バイラオーラ。
友繁晶子さん、高橋英子さん以降、もっともよくスペインの舞台に立っているんじゃないかな的存在。(バルセロナのタブラオに長年でていた渡部純子ちゃんをのぞいて)曲はソレアとアレグリアだったんだけど、アレグリアがだんぜんいい。動きが自然でアレグリアス的なあかるさがきちんと表現できてる。性格にあっているのかな。彼女は2月、3月日本でクルシージョしたりするそうです。

1月29日 ラ・モネータ カハソル文化センター
最初のファルーカでパンタロンの横がほつれて、最後には又のあたりまで。。。っていうアクシデントにもめげず最後まできっちり踊りとおしたその振り付けがけっこうよかったです。こういうアクシデントっておこってはならないことなんだけど、おこるんだよね。これまでにも背中のファスナーこわれた人や、バタでいすを倒した人。かかとを飛ばした人などいろいろみました。。。
 
1月31日 ディエス・デ・パコ マエストランサ劇場
1995年にリリースされたアルバムなんですわ、公演タイトル。
アルバムはホルへ・パルド、チャノ・ドミンゲス、ティノ・ディ・ジェラルドにウッドベースのハビエル・コリーナですが、ここではハビエルのかわりにカルラス・ベナベンでございます。

公演内容は去年マラガでの公演とほぼ同じ
http://malagaen.exblog.jp/6085784/
いやあ、リラックスしました。
最初にホルへが亡きラモン・で・アルへシラスにこの公演をささげます
なんていうからうるうるきちゃったじゃないですか。(本人たちもぐっときたそうだ)
なーんか、ほんといろいろ思い出してしまいましたわ。「失われた…」のマドレーヌのよう存在かもしれない、このアルバム。。。いや、年ですね