しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第59回 フアン・マヌエル・カニサーレス「ノーチェス・デ・イマン・イ・ルナ

2006-02-24 02:44:30 | ギター
数千枚というCDやらレコードの中には
何度も聴くものもあれば
一度聴いたきりのものもある。
これは前者となった1枚。

カニサーレスはこのあとも何枚か録音してるけど
わたしにとっては今でもこれが最高。
デビュー作が一番、その人らしさがでるっていうのは
絶対あると思うけどそれだけではないよ。

カニサーレスも好きなギタリストの一人で
生でもパコ・デ・ルシアのトリオ時代に知り
生でもよく聴いてきたし、
(ビエナルとかカラコールでのリサイタルとかありましたね)
このデビュー盤以降のアルバムだって
何をやってもカニサーレス!って感じで
けっしていやなわけじゃないけど
このアルバムほどに聴きたくはならないんだな、正直なところ。
たまに出して聴くとかはあるかもだけど。

ルンバ、タンゴ,サパテアード等の4拍子系はもともと強いしそれもいいし
コロンビアーナも耳にここちよいけれど
ブレリアのパハラカはやっぱ強烈です。
とくに最後の大騒ぎ。

カニサーレスってそれまでのフラメンコではつかってなかったような
音をだすのがすごく特長的なんだけど
彼の場合はすごくよく考えられた上での音なんですね。
だからかっこいい。
それが一時カニサーレスを気持ちだけまねたギタリストとかでてきて
なんでもヘンな音いれればいい的演奏してましたね。
(今は治ったけどさ)
よくも悪くも影響でかいです。

リカルド・パチョンが最高のギタリスト!と絶賛したのも当然かな。
そーいやリカルドのプロデュースしたアルバムでもよく弾いてますよね、彼。


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