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気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

軽はずみの信仰 ・・・ 2.邪教 ・ ゴマカシの宗教

2010-09-24 07:18:11 | Weblog
茅(かや)を掴(つか)みそこぬれば その手を傷つくるがごとく

  あやまれる求道は 人を破滅にみちびく  (法句経)


釈尊は 「茅の掴みそこね」 といっています。

しっかりと確信をもって 慎重に掴めば

  おそらく指を傷つけることはないでしょう。

掴みそこねる そのいいかげんさ

  軽はずみに とり返しのつかない悲劇が

    ・・・ 口をあけて待っているのです。


釈尊という方は なにごとにも慎重深く

  しっかとした足どりで歩んでゆく方です。

ホンモノとニセモノ イツワリと真実のちがいを峻別される方でした。

ですから 釈尊は

  けっして 「喜ばしいウソ」はつきません。

気安めや その場限りのごまかしや おためごかしをなさりません。

つねに 「苦い真実」のみを語って聞きました。



多くの人が 邪教やゴマカシの宗教にとらわれて

  益なき日々を過ごしている姿に

  ・・・ 釈尊は 心を痛めておられたにちがいありません。



なぜ 軽々しく ふとワラを掴むようにして

  利益の宗教を求めるのか ・・・

なぜ 人々は「真実を追求しないのか」 ・・・

釈尊は その誤りを茅(かや)にたとえて

  ・・・ きびしく警告されているのです。



人生の山坂の上り下りに ふと足をすべらせたとたん

  ・・・ 思わずとりすがる教え。



その教えゆえに かえって生活を乱し 人生にふみ迷い

  身の破滅にいたるという悲しい事実の数々を ・・・

私は この目で見 この耳で聞いています。





軽はずみの信仰 ・・・ 1.潜んだ力

2010-09-24 06:10:47 | Weblog
茅(かや)を掴(つか)みそこぬれば その手を傷つくるがごとく

  あやまれる求道は 人を破滅にみちびく  (法句経)



農村で育った人なら

  一度は こんな経験を味わっていることでしょう。

ふと掴んだ茅で指を切る。 血がにじんでくる。

・・・ たかがこんなものに と思っても

      人にはわからない潜んだ力があるものです。



私にも こんな経験があります。

庭のつつじを刈っているとき 小さな蜂が葉の陰にかくれていました。
べつだん気にもとめず ちょっとハサミでたたいてみました。
ところが 数匹の蜂がいっせいに私の腕に向かって突進し
  あっという間に刺して 去ってゆきました。
私は ハサミをとりおとし その痛さに叫び声をあげたのです。
さされたところは みる間にふくれ上がり
  とうとう治るまでに五日もかかりました。


「ふと」 したさり気ない 思いつくままの

  無意識の行為がまねく恐ろしい事実は

         ・・・ 私たちの回りにたくさんあります。





失われるもの ・・・ 3.知恵

2010-09-24 05:43:43 | Weblog
失ってならぬものは ・・・ 知恵の目です。


若さや 美貌や 体力は

  いつしか衰えるものだということを 正しくとらえる目です。


人間の時の流れに裏切られながら

  生きてゆかねばならぬ存在であることを 見抜く力です。


愛別離苦 ・ 怨憎会苦 に出会いつつも ・・・

  これをのりこえてゆくところに人生がある と覚悟する心です。




  財(たから)を失うことの失は小なり

    失のもっとも大なるは知恵を失うことなり ・・・ です。





失われるもの ・・・ 2.必然

2010-09-24 05:42:59 | Weblog
若さにせよ 美貌にせよ

  あるいは 物質的財産にしろ

いつまでも変わりなく

  永久に不変にもちつづけることのできないものであることは

  ・・・ だれでも知っているはずです。


整形美容を何回つづけようと ・・・

体力づくりにいそしもうとも ・・・

  年齢は容貌を変えていくし 肉体を破壊していくものです。



この事実に目をとめよ。

人間がいかに必死の努力を積み重ねようとも

  変化の力をおしとどめることはできないのだ。


人間が生きるということは 何かを失わねばならない。


青年が成長していくためには

  ・・・ 青春と別れなければならない。

白魚のような指をいとおしんでいる娘も

妻となり 母となるためには

  ・・・ その指を 家事や育児にのために

        傷つけ 汚していかなければならない。


そこに 人間の生きるいとなみのあることを知りなさい。

そして
 
財を失うは小なり ・・・ という勁(つよ)気持をもち

  ほんとうに失ってはならないものは何か。

その一点をみつめて欲しい ・・・
 
  釈尊は ・・・ そこをねらっているのです。




  財(たから)を失うことの失は小なり

    失のもっとも大なるは知恵を失うことなり ・・・ です。