最近学芸員資格の単位でメディア論のレポートをまとめている。
そこで色々新聞なんか読みながら
考えるのである。
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頑張って勉強し、努力し、仕事をしている人が
正当な報酬を得る社会であってほしい
うさビシバシ自分の意見を言おう
だから~新聞を読んでいます。
メディア社会を生きる一人ひとりの市民として、メディアに能動性にかかわり、メディアの意味を社会、政治、経済、文化の文脈で主体的に読み解くことの出来るクリティカルな「読み手」になるという事である。そこで方法論としては、「メディアはものの考え方、(イデオロギー)と価値観を伝えている。」と言う視点から原油高騰の日本経済、日本の景気の動向が消費者にどの様な影響をもたらしているのかについて論じる。
① 北海道新聞 (地方紙) 8月13日経済面 「景気後退」内容:サブプライムローン問題が解決しないうちは、家計は厳しい。不安定な金融市場から、資金が原油や食料、穀物などに向かいモノの価格が押し上がる。結論:政府があてにならない為家庭では節約・自己防衛を考えるべきだ。北海道は失業率、倒産率など高い、しかし収入は全国平均より低い状況である。読者に対しても徹底的な切り詰めを勧めている。最後に「現在石油高騰で漁に出られないほどである、それでも道路建設に予算をつぎ込む必要があるのか。読者への問題提示もある。同じ日に内閣府が2008年4-6月期の国内総生産(GDP)速報値は、4期ぶりのマイナス、年率2.4%減であった。与謝野経済財政担当相は「原油高、食料品高が生活を直撃している。いかに緩和するかを真剣に考えていきたい」と述べている。この記事から政治不安を増し消費力をおさえる内容である。
②日本経済新聞(専門紙)8月15日 経済面 お金の溜まり場 選別眼にかなう支出大胆 内容:
経済環境が厳しさを増す中でも、自らの価値観や選別眼にかなえさえすれば、お金の使い方には大胆さが健在である。例えば ハデ婚復活(結婚情報雑誌ゼクシィの07年調査02年から3割増) 二階建てバス借り切り宴会予約待ち(渋谷・お台場など都内を2時間かけて周遊約10万円)朝食3000円に殺到(東京・新宿のホテル、パークハイアット東京41階週末カップル、家族)などがある。結論:食料やガソリンなど身の回り品の値上げが相次ぎ、日常生活で消費者の財布のヒモは固くなるばかりであるが、選別眼にかなう支出にはお金をかける。実際電通の消費者実感調査では6月時点で「支出を引き詰め気味」との回答が75%を占めた。また「たまにはぜいたくも良い」との回答も4割となっている。賢く節約し、使うべきものには大胆に使う消費者という結果がでている。景気の先行き不安が消費者の選別力が養われているという皮肉な結果となる。
③ 朝日新聞(全国紙)8月16日経済面 不良債権処理費地銀で8割増加 内容:地方銀行の08年4~6月期決算における不良債権処理費が前年同期より8割増の1488億円に上がった。原油や資材価格の高騰によって業績が悪化した企業が増加した結果である。銀行の収益悪化に懸念を示す。同じ紙面今後の日本経済への提言がある。「経世済民」が原点改革続けて 新たな貧困解決は政府の役割 内容:格差問題やワーキングプアなどの「新たな貧困」の問題に対して企業は国際競争が激しい事を逃げ口上にして避けている。不安定な労働者を大量に増やす企業が成長を維持できるのか。企業は成長の果実が従業員や下請け、取引先みんなに行き渡る経営をすべきである。結論:現在地球環境の時代であり、国境なき経済と言われる。どの国も単一の市場経済のもとで競争しながら、豊になろうとしている。日本もこのグローバリゼーションに合うよう制度を改革すべきである。 政府に対しての厳しい提言がある。特にワーキングプア(新たな貧困)を作った責任は大きいのである。
④ 毎日新聞(全国紙)8月17日経済面 原油バブル崩壊か 内容:約1ヶ月間で24%もの原油相場の下落に、市場からは「原油バブルが崩落した」「ガソリン値下がりが消費回復につながるか」期待感が高まる。しかし政府は輸入小麦の価格10月にも引き上げる見通しである。結果:消費者にとって「賃金が上がらない中での生活必需品の値上がり」という苦しい状況はしばらくつづくのである。消費者の生活不安高まる。内閣府調査(8月16日)日頃の生活で悩み・不安を感じている。70、8%である。これは原油・物価高などを反映したとみている。また今後の見通しは「悪くなる」約37%で過去最高である。依然と相次ぐ小売の値上げの消費者に不安はつのるのである。①から④までの原油高騰による日本経済・景気の動向についての記事を読んできたが、共通して言えることは当てにならない政府と将来の不安に対して消費者は賢く・強く生活すべきであると言うことである。①北海道新聞は節約を強調し②日本経済新聞は選別眼を養うと楽天的③朝日新聞は政府への改革を提言。④毎日新聞は原油相場の下落を報じながらも今後への不安を感じらせる内容である。しかし②日本経済新聞の選別眼を持ち大胆な使い方に注目していると事が印象的であった。不況、不景気と言いながらお金の溜まり場所に注目する視点が面白い記事であった。今後とも日本の景気の動向に注目していきたい。