京都・㐂むら(きむら)呉服店公式blog〜受け継ぐ着物

創業87年。2013年に家業を継ぐため異業種から転身。2021年に主人も加わりました。お得な商品の紹介や日常を綴ります。

着物で友人の結婚式に♪

2014-11-02 19:32:18 | お出かけ
昨日は友人の結婚式がありました!

慶びごとを重ねるという意味を込めて、淡いピンクの伊達衿(重ね衿)をつけました。



着物は淡い青紫地に桜の小紋柄。

11月に桜って?
と思われがちですが桜や紅葉はオーソドックスな柄なので通年使えます。



帯は金地に鳳凰やオシドリなどおめでたい柄。

締めやすくて上品な金色なのでお気に入りです。



お友達ということで主人は大島紬で参列。

とってもアットホームでステキな結婚式でした!

おふたりともお幸せに



着物で落語♪

2014-10-19 01:52:31 | お出かけ
昨日、心斎橋で行われた桂まん我さんの独演会に行って来ました!



いやー
ほんまおもしろかったですー!!

演目は
「平林」
「替り目」
「ねずみ穴」
「どうらんの幸助」

演目の合間に語られるそれぞれにまつわるエピソードもおもしろかった!

特に「替り目」の酔っ払う姿が一番おもしろかったー!!

ほんとにだんだん顔が赤くなってきて、実はこっそり飲んでるんじゃ?と思わせるほど。

あまりに美味しそうに飲まはるので、終わったあと友人たちと日本酒を飲みにいってしまいました。

あー楽しかった!!

また聞きに行きたいデス!!!


大阪公演は終わりましたが、来月11/26(水)には京都で行われます。

その他福岡や広島や北海道でも!

もしご興味のある方、大いに笑いたい方は是非一度足を運んでみてください!

桂まん我独演会~まん我落語ひとり旅全国ツアー2014オフィシャルサイト


ちなみに

今回着た着物は、昨年仕立てた黄色の大島紬に白の小紋の名古屋帯。

帯締は雲ひとつない秋晴れに合わせて水色にしました。


まん我さんとはかれこれ10年のおつきあい。

たくさんのお店をご贔屓にされていることでしょうけど、そのうちのひとつとして当店もご利用いただいています。

益々のご活躍をお祈りしております♪


竹久夢二展からみる大正.昭和の着物

2014-09-20 08:09:07 | お出かけ
先日主人と京都高島屋で開催された竹久夢二展へ行ってまいりました。





鮮やかな赤の着物や真緑の半襟など、今では考えられない配色の着こなしをする妖艶な日本美人。

大正時代はとても自由な時代だったようです。

また、それまで日本画美人は切れ長の瞳だったのが、夢二さんから大きな瞳になったんだとか。
それが今の少女マンガのキラキラ目につながっているかと思うと、その革新的な発想はとても貴重なものと思われます。



高島屋1階では夢二さんの絵を再現した着物が展示されてました。

なんでしょ?
実物にするとつまらない気が。。。

やはりあの大きな瞳と柔らかい曲線があってこその魅力なのだと実感しました。

ちなみにうちの祖父も夢二さんの画が好きだったとか。
大きな瞳の女性が好みだったのかしらー(^^♪

体験!加賀友禅とディープな金沢の夜♪

2014-05-05 18:23:00 | お出かけ

GWの京都は観光客の方たちでおおにぎわい。

車も込むし問屋さんもお休みだし・・・てことで当店もお休み。

今年はダンさんとふたり金沢へ行って参りました。



のんびり好きな私たち。

旅ものんびり鈍行で、途中福井県の芦原温泉に寄ってから金沢入り。

金沢駅へ着いたのは夕方でした。



駅近くのホテルにチェックインしてさっそく晩ごはんタイム♪

事前にGWの人込みを予測して予約しておいたお店、香林坊にある「猩猩」へ向かいました。



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残念ながら店内の写真はないのですが(気になる方は食べログでご検索を~

予約までして行ってほんまによかった~

地の物のお料理や地酒はもちろん!大将もおかみさんも楽しい方たちで、また込んでない時にゆっくりリベンジしたいお店だなと思いました。



今回は繁忙期ということで2時間との約束でしたので、ささっと食べて2軒目探し。



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そして見つけてしまった怪しい横丁



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「やきとり横丁」

京都の四富会館に似た雰囲気が漂います

少し迷ったあげく、一番手前にある窓もない扉もどこにあるかもよくわからないお店へ。

意を決して引き戸を開けるとそこはカウンターだけの小さなワインバー



「よく入ってこれたね!」



と他のお客さんからお褒め?の一言!

入ってしまえばマスターもお客さんもとても温かく、こんな観光客の私たちを快く迎えてくださりました。

特にお隣にいらしたご夫婦の旦那さんとダンさんは釣り話で意気投合!

お互いお酒も好きってことでさらに3軒目のお店を案内していただきました!!

ありがとうございましたー



翌朝は若干お酒が残りつつも兼六園へ。



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あいにくの雨ですが見たかった唐崎の松が見られて大満足



でもやっぱり雨が激しいのでどこか屋内に・・・と見つけたのが

「加賀友禅伝統産業会館」



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加賀友禅で唯一国宝になった木村雨山の特別展があり、ダンさんが是非見たい!というので立ち寄りました。

着物はもちろん数々のデッサン画なども展示されており、改めて着物の作品としての芸術性の高さを感じました。



また現在北陸新幹線と加賀友禅のコラボでタペストリーの染体験が実施されてました。

せっかくなので・・・



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染料をさわるのは初めて!

ぷるぷる震えながらも加賀友禅の作家の森田耕三先生ご指導のもと、北陸新幹線の方に失礼のないようそれなりに真剣にナデシコを塗らせていただきました!

出来上がりは年末頃?とか。

楽しみです~



今回の金沢の旅。

おかげさまで心身ともに楽しい旅となりました!

ありがとうございました!!


着物でお出かけ・ギャラリーYDS

2013-12-02 12:23:42 | お出かけ
新町丸太町下るギャラリーYDSさんで行われていた企画展「穏やかなとき」に行ってきました。

ギャラリーYDS企画展「穏やかなとき」

手作りっていいですねー。

和紙や木の風合いから温もりがにじみ出てて、見ているだけで癒されました。
高橋さんのギャラリースペースそのものがステキでとても落ち着くんですけどね。

そして少しですがこれからの呉服についてお話ししてみたり。

年内の企画展はこれが最後ということですが、来年も時間合わせて来させてもらおうと思います。



ちなみに。。。
寒さも増してきましたので母からもらった道行コートでお出掛けしました。

今のコートや羽織は丈が長く、膝下くらいまであるのですが、これは昔のですので少し短いです。
でも私の身長からいくとちょうどバランスがよく、膝丈くらいで充分のようです。

また身巾もちょうど合っていたのでキレイな前上がりに。
身巾が合っていないと前下がりになってしまうようです。
気をつけたいところですね。


着物でおでかけ!長浜農家アート

2013-10-07 09:43:47 | お出かけ
先週末、友人Kさんがスタッフとして参加している農家アートを見に、滋賀県長浜まで行ってきました。

その日は台風の影響か10月とは思えないほどの蒸し暑さ。
長浜まで行けば少しは。。。なんて思ってましたが、さほど変わらず。
痩せるかも!という淡い希望を胸にダンナとふたり袷の着物でおでかけ。

すると長浜駅に降りたとたん見知らぬおばあさんに声をかけられる。

男性で着丈もきちんと合った着物を着てるなんて珍しい!
とダンナの着物姿にハイテンション!!

萌えるおばあさんに会えて、暑いけど着て来てよかった!(*°∀°)=3

さて。。。

長浜駅から商店街のほうへ向かうと、道にはたくさんのアーティストの方たちの露店が!



焼き物もあればガラス細工や木製、布製など様々。
歩いて見ているだけでとても楽し!

その中に農家アートはありました。



滋賀の若手農家さんたちがこだわりのお米や野菜を販売されてました。



そこで私達がいただいたのがビワスズキ丼!

ビワスズキとは一般的にはブラックバスのことで、琵琶湖に生息するブラックバスをどうにか滋賀の特産物として活用できないかということで、ビワスズキという名前を思いつかれたんだとか。

ステキ!
一気に食欲そそりますよね。

懸念された臭みも一切なく美味しくいただきました!

きっと色々試行錯誤されたんでしょうね。
ご提供くださった方々、ありがとうございました!



byムスメ


和を楽しむ~京都のギャラリーをはしご!2件目

2012-07-09 22:13:34 | お出かけ
さてさてほっこりしてる間に時間もせまってきたので2件目。

新町を下り「染工房高橋徳」さんの「ギャラリーYDS」へ。(外観の撮影忘れてました。気になる方は高橋徳さんのホームページをご覧ください)

Kさんが予約してくれていた「美味しいお抹茶の点て方講習会」に参加してきました。

講師は株式会社孫右エ門代表の太田博文さん。

京都で茶葉を栽培されている方が、ほんず製法で作られた最高級の抹茶を使って、とってもクリーミーなお抹茶の点て方を教えて下さるんだとか。
一体どんなお抹茶をいただけるんでしょ?

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目の前に出されたのはまだお湯の入っていないお抹茶とお菓子。

このお菓子は日菓さんのお菓子で、器から発想して創作されたんだとか。
器はじまりというのがオモシロイ。

しかも1度の講習会には6名で参加なので、6種類の器とお菓子をみることができました。
こんな発想ができるなんてよほどお菓子をつくるのが好きな人じゃないと無理ですよねー。
どんな方かは知りませんが作り手のあたたかみが伝わってきます。

さていよいよお抹茶。

こんなワタシでもクリーミーなお抹茶が点てられるのでしょうか?

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ぬおっ!!

点った!点てましたよー!!!

小さな泡がぷつぷつ。
これがおいしー抹茶の色なのか!と衝撃!!

ひとくちいただくと・・・

ん~ まさにクリ~ミィ~~!!

ムースをいただいてるかのようなやさしい口当たり。
何度もお抹茶を飲んだことあるけど初めての体験でした!!
(点て方にご興味ある方は直に伝授いたします ムフフン♪)

ちなみに・・・

このお抹茶、市場には出回らないほど超高級で希少価値の高いものなんだとか。
お値段にするとなんと4gで1,050円!!

100グラム1,000円のお肉でも買うかどうか迷うほどなのに。
ワタシにとってはそのような物を口にできる機会に出会えたことがとても価値あることでした。

誘ってくれたKさん、そしてこの企画を主催してくださった高橋さんに感謝です。


それにしても作り手の思いは本当に熱いです!!

この熱い思いをうまく常温にしてお客さんに伝えられないか。

そんなことをいち呉服店が考えるなんておこがましいんでしょうけど、着物がかわいーからとかキッチリしたいからとかだけではない、何かもうひとつプラスして選んでほしい。

着物だって帯だって、大量生産の時代だから生地やなんかにこだわらなければ、いくらだって安くてかわいー自分好みのものがみつかる。

でもそこに作り手の熱い思いやあたたかみがある事を知ってほしい。

その存在に気づくともっと日々が楽しくなるんじゃないかと…

今回いつもとは違う休日の過ごし方をしてそんな風に思いました。


byムスメ


和を楽しむ~京都のギャラリーをはしご!1件目

2012-07-09 21:20:35 | お出かけ
今日はこのブログを作るにあたって相談にのってくれたKさんのお誘いで、「和」にちなんだ展示をはしごしてきました♪

まずは1件目。

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御所の西側にある弘道館
そこで7/1~7/8までおこなわれていたのが

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河原尚子さんの「I am your YUZEN 展」

友禅染めでは色を塗る前にハギレに試し塗りするそうなのですが、そのさまざまな色の試し塗りをドット柄ととらえ、アート作品として展示されていました。

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赤いカーディガンを羽織ってらっしゃる方が河原尚子さん
ワタシとはちがって大きなくりっとした目がとても印象的な方。
小柄な体から発せられるパワーを言葉ひとつひとつに丁寧に込めながら話されるのですごく魅力的でした。
おなじ女性としてあこがれますね

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まるいフォルムとドットがいいですよねー

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どこにつけて行く?と言われるとちょっと困るけど、でも見てると顔がほころびます。
この名前もないだろうなんとも言えない曖昧な色あいがステキ。
岩を原料として色を作ってきた西洋にはない色ですよねー。

ひととおり見終わったあと、弘道館の茶室でお抹茶をいただきました。

さっきまで見ていた展示の器でいただくお茶はまた格別
いつもは分かったふりで飲み終わった後に器を見るのですが、今回はおとなりの方の器まで気になるほどマジマジと見てしまいました。

そしてその茶室から眺めるお庭がまたステキ

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見えますか?
中央に器が展示してあります。

陶器だとなじんでしまうだろうけど、磁器だからでてくる違和感がいいんだと尚子さん。

なるほどー。
たしかに派手な色遣いでもなく派手な形をしてるワケではないけど存在感ありますねー。
アートは奥が深い!

しかし今回こういう形で友禅染に触れられてとても興味深かったです。

ワタシたち売り手が作り手と触れ合うことはなかなかありません。
特に京都は完全分業制。
かつて着物が売れていたときはそのほうが効率がよかったのかもしれませんが、今はそんな時代ではありません。

作り手・売り手がもっと寄り添って着物の良さを伝えていければいいな~。


byムスメ