
コンディションを崩して入庫して来たGDI搭載車はディーラーでもお手上げ
なぜなぜ
三菱自動車のGDIエンジンは何故なくなってしまったのか?
GDIとは、世界初の自動車用直噴エンジンです。三菱自動車が開発し業界に非常に大きなインパクトを与えたエンジンです。
ダメな理由は以下4つ(知恵袋e60fuenfer1さんの記述)
●排気対策をクリアできなかった
成層燃焼をめざしたのですが、噴射量によっては、HC(カーボン)が多く出てしまい、この対策ができませんでした。その後、発売されたトヨタ、フォルクスワーゲン、BMWの直噴エンジンでは、噴射方法を改善して、この問題はクリアしています。
●燃費改善が大きくなかった
当初、30%の燃費改善と謳っていたのですが、じつは補機(エアコンなど)の負荷によっては、リーンでの燃焼が実現せず、このためほとんど燃費改善しない場合がありました。つまり、現在のハイブリッド車のように、10-15モードでは燃費が良かったものの、実用燃費の改善が小さかったのです。トヨタが最近のエンジンをリーンではなく、ストイキにしているのも、その改善のひとつです。
●不具合があった
50気圧以上に加圧する燃料ポンプが必要ですが、これに不具合がありました。またそれ以外にもいくつか不具合ありました。
●「GDI倶楽部事件」で信用を失墜した
「GDI倶楽部」をつくり、環境にやさしいクルマ、それに乗っているインテリのイメージを形成しました。しかしじつは、ヤミで不具合対策をやったクルマとやらないクルマをわけるために「GDI倶楽部シール」を貼っていたことがあきらかになりました。三菱自動車のリコール事件の最初期の問題のひとつです。
以上の理由から、三菱自動車は、GDIエンジンの技術的課題をクリアできず、また社会的信用も失墜したため、GDIエンジンは「世界初の直噴自動車用エンジン」という名誉を獲得したにもかかわらず、二度と発売できないエンジンになってしまいました。その後、三菱の直噴エンジン技術は韓国のヒュンダイ社に技術移管され,現在,ヒュンダイのエンジンで直噴エンジンが増えています。ただしかつてのようなリーンバーン(燃料が薄い)燃焼ではなく,ストイキ(理論空燃比)での燃焼方式です。つまり日本で生まれた技術が韓国で生き残っているのです。まるで「液晶」のようです。
自力で記事をかけないの?
現代はGDi
ちょっと違います。