染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
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植物染織研究会 二日目

2016年11月26日 | 店主の一日
今日は植物染織研究会の研修の二日目。
秩父の新啓織物さんへ。
実は新啓織物さんとは旧知です。
もう十年以上前になりますが、十日町地域地場産業振興センター関わりで、秩父に行って以来。
その当時の話はブログで書いた事がありますが、実に愉快で前近代的な体験でした。
(笑)

新啓さん、コレクターの木村和恵さんには元気ずけていただきました。
ありがとうございます。

工房に行くのは初めての事。

銘仙を大きく飛躍させた「仮織織機」は十日町にはないもので、「絲しや」を作る当時、解し織の文献を読んだ際に、サッパリわからなかった代物。
今思うと、「こうしたら出来る筈」と言う発想を実らせるために織機を発明するのは大変な事。
この織機が起こした革命を改めて感じるのです。


新啓さんは親子夫婦四人でモノ創りをされています。ほぼ全ての工程を四人でなさっています。
かなり甘撚りの生糸を密に込めた銘仙は、ならではの薄く柔らかな風合いと光沢。
なるほどです。
糸の使い方なんかを聞くと、「よくそんなに細い糸で作業をするものだ」と感心してしまいます。
半木織機だからできるのかもと。

柄もオリジナルから復刻まで。

左は須坂のクラシック美術館のコレクションを復刻したものなので、ご覧になった事があるかたもあるかと。
新柄は奥様が描いたりするそう。

色味も落ち着いてよいですね。
「絲しや」もそうでしたが、色を変えてみるのはやはり必須になるのかも知れません。

日本橋三越さんで販売会もあるようですので、気にされてみるとよいかもと。

新啓さんに木村和恵さんの様子を伺ったらお元気との事。これも大きな収穫。
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