きはだやにお越しになったことのある方はお分かりになるかもしれませんが、隣の銀行との間に小さな庭があります。
まあ、庭と云っても桜の木に南天、山椒の他はほっぽらかしの紫陽花があるだけで、この際どうでもいい様な場所です。
この季節になるとドクダミだのの雑草がわさわさと生えてきます。この季節まではどうと云う事はないのですが、夏になるとうんざりする様です。
草刈りがやかましいので、コンクリートでもしてしまおうかと毎年、思うのです。
きはだやは市内本町二丁目にあるのですが、この町内で国道に面して土が出ているところは僅かにこの小さな庭だけです。雨が降った時にしみ込む場所がここだけだと思うと、なんだか間違った事をしているような気になって、そのままにしてあります。
今日もちょっと逡巡しましたが、夏にはスタッフみんなでうんざりしながら草刈りをするようになるでしょう。
十日町は周囲を小高い丘だか山だかに囲まれています。僕が子供の頃はそんな山の小道によく散歩に行きました。その小道の程よいものは、いつの間にかアスファルトで舗装されてしまいました。
友人曰くに「まあ、年に二度も三度も草刈りをして整備するのが大変なんだよ。町内では人手が無い、行政では金がない。道路整備で予算がつけば舗装した方が、草刈りも要らない、車は通れる。いい事ばかり。」なるほど、確かに便利で快適です。
まあ、僕も休みの日に山の草刈りにいけ言われたら困惑するので、納得せざるを得ませんが、そんな話を聞いたら、その反対定立としてこの小さな庭を残しておきたくなるのです。
きはだやの皆さん、この夏も草刈り一緒におねがいします。